2019年度秋学期 現代数学基礎CIII
この演習は終了しました.
時間/教室
時間は毎週木曜の3限と4限(13:00から16:15まで),
教室は多元数理棟109号室です.
内容
この講義は2年生を対象として複素関数論を扱います.
前期の複素関数論の講義の続きとして位置づけられていますが,
最初の1か月間は主に前期の復習です.
具体的には以下の内容を扱う予定です.
- 前期の複素関数論の復習 (複素微分, 正則関数, 複素積分, Cauchyの積分定理)
- Cauchyの積分定理, Cauchyの積分公式とその応用
- 有理型関数, 留数定理, Laurent展開
- 等角写像, Riemannの写像定理
- ガンマ関数, ゼータ関数, 楕円関数
日程, 配布物
日程と内容を以下のように予定しています.
問題や小テスト等の配布物もここに随時加えていきます.
- 10/03 復習1 (複素微分)
概要 (ver. 0.3),
講義ノート (ver. 0.4),
演習問題 (ver. 0.2),
演習解答 (ver. 0.2).
- 10/10 復習2 (複素積分)
講義ノート (ver. 0.2),
演習問題 (ver. 0.2),
演習解答 (ver. 0.3),
小テスト解答付き (ver. 0.1).
- 10/17 等角写像
講義ノート (ver. 0.2),
演習問題 (ver. 0.2),
演習解答 (ver. 0.3),
小テスト解答付き (ver. 0.1).
- 10/24 Cauchyの積分定理1
講義ノート (ver. 0.3),
演習問題 (ver. 0.1).
演習解答 (ver. 0.2),
小テスト解答付き (ver. 0.1).
- 10/31 Cauchyの積分定理2
講義ノート (ver. 0.2),
演習問題 (ver. 0.4),
演習解答 (ver. 0.1),
小テスト解答付き (ver. 0.1).
- 11/07 正則関数の性質
講義ノート (ver. 0.2),
演習問題 (ver. 0.2),
演習解答 (ver. 0.2),
小テスト解答付き (ver. 0.1).
- 11/14 留数定理
講義ノート (ver. 0.2),
演習問題 (ver. 0.3),
演習解答 (ver. 0.2),
小テスト解答付き (ver. 0.1).
- 11/21 有理型関数
講義ノート (ver. 0.3),
演習問題 (ver. 0.1),
演習解答 (ver. 0.1),
小テスト解答付き (ver. 0.1).
- 12/05 関数の表示
講義ノート (ver. 0.2),
演習問題 (ver. 0.1),
演習解答 (ver. 0.1),
小テスト解答付き (ver. 0.1).
- 12/12 ガンマ関数/中間試験
講義ノート (ver. 0.3),
演習問題 (ver. 0.1),
演習解答 (ver. 0.1),
中間試験解答付き (ver. 0.1).
- 12/19 ゼータ関数
講義ノート (ver. 0.2),
演習問題 (ver. 0.1),
演習解答 (ver. 0.1),
小テスト解答付き (ver. 0.1),
追加レポート解答付き (ver. 0.1).
- 01/09 Riemannの写像定理
講義ノート (ver. 0.3),
演習問題 (ver. 0.1),
演習解答 (ver. 0.1),
小テスト解答付き (ver. 0.1).
- 01/16 楕円関数1
講義ノート (ver. 0.2),
演習問題 (ver. 0.1),
演習解答 (ver. 0.1).
- 01/23 楕円関数2
講義ノート (ver. 0.3),
演習問題 (ver. 0.2),
演習解答 (ver. 0.1).
- 01/30 期末試験
期末試験解答付き (ver. 0.1).
講義の進め方
おおまかに言って1コマ目が講義, 2コマ目が演習です.
2コマ目の最初の20分程度で小テストを毎週実施する予定です.
演習については, 前の週に演習問題を配布しますので,
演習時間内に解答を発表して下さい.
教科書/参考書
前期の複素関数論の講義 (数理学科向けクラス) と同じ 1 を教科書として指定します.
11月末までの講義内容はこの教科書でカバーできます.
12月以降の内容については2,3,4を参考に講義します.
どれもこの講義全体をカバーしていますが,
講義ノートは特に2を参考に作ってあります.
- 今吉洋一, 複素関数概説,サイエンス社 (1997).
- E. M. Stein, R. Shakarchi, Complex Analysis, Princeton University Press (2003);
日本語訳: エリアス・M. スタイン, ラミ・シャカルチ著,
新井仁之, 杉本充, 高木啓行, 千原浩之訳,
プリンストン解析学講義 II 複素解析, 日本評論社 (2009).
- 杉浦光夫, 解析入門I, II, 東大出版会 (1980,1985).
- L. Ahlfors, Complex Analysis, 3rd edition, McGraw-Hill (1979);
日本語訳: アールフォルス著, 笠原乾吉訳, 複素解析, 現代数学社 (1982).
- 吉田伸夫, 複素関数論, 前期講義「複素関数論」の講義ノート (2019).
- 武部尚志, 楕円積分と楕円関数, 日本評論社 (2019).
成績
主に中間試験と期末試験およびレポートの結果で素点を決定します.
原則毎回行う小テストや演習発表および毎回出題するレポートの総得点も考慮に入れます.
素点の計算方法は 概要 をご覧下さい.
素点が60点以上なら単位が出ます. 成績は素点に応じてつけます.
レポート
ほぼ毎回レポート問題を出題します. 問題は毎回の演習問題のプリントの最後に書いてあります.
締め切りは(今学期末までという自明なものを除いて)特に設けません.
オフィスアワー
Cafe Davidでの合同オフィスアワーを実施します.
時間は金曜日の16:00-17:30です.
オフィスアワー以外の時間でも,
メール (yanagida [at] math.nagoya-u.ac.jp)
で随時質問や相談に応じられますのでご連絡ください.
私のオフィスは理学部A館441号室です.
中間アンケートの結果
受講者数67名のうち, 回答者は53名でした.
- 講義の理解度
適切: 33, 難しい: 20
- 明確な説明や工夫がなされているか
はい: 47, いいえ: 5
- 質問しやすい雰囲気か
はい: 48, いいえ: 5
- 題材や分野に興味がわいたか
わいた: 26, どちらともいえない: 24, わかない: 3
期末アンケートの結果
受講者数67名のうち, 回答者は46名でした.
- コースデザイン, シラバス
役に立った: 30, どちらともいえない: 15, 役に立たなかった: 1
- 講義の理解度
十分理解できた: 2, ある程度理解できた: 28, あまり理解できなかった: 14, 全く理解できなかった: 2
- 題材や分野に興味がわいたか
わいた: 26, わかなかった: 20
- 講義に変化はあったか
もともと問題ない: 43, 改善された: 1, 変わらなかった: 1
- 講義の満足度
満足できた: 9, ある程度満足できた: 35, やや不満: 1, 非常に不満: 1
- オフィスアワーの利用
ある程度利用した: 2, 殆ど利用しなかった: 44
- 出席状況
9割以上: 38, 7割-8割台: 4, 5割-6割台: 3
- 予習時間
2時間以上: 6, 1時間台: 7, 30分-1時間: 5, 30分程度: 19, 殆ど無し: 8
- 課題量
多すぎ: 12, 適度: 19, 少ない: 1, 定期的には出されなかった: 14
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最終更新: 2020/03/03