2020年度秋学期 現代数学基礎CIII
講義ノート/概要
講義ノートのpdf (ver. 2021.01.01)です.
この講義の概要は
概要のpdf (ver. 2020.10.07)にもまとめてあります.
時間/場所
2クラスに分けて, 隔週ごとに講義を受けて頂く予定です.
クラス分けのpdf (ver. 2020.10.04)です.
掲載されていない人はクラスAを受講して下さい.
場所は多元棟109号室,
時間は木曜3限と4限 (13:00から16:15) です.
内容
この講義は2年生を対象として複素関数論を扱います.
前期の複素関数論の講義の続きとして位置づけられていますが,
最初の1か月間は主に前期の復習です.
具体的には以下の内容を扱う予定です.
- 前期の複素関数論の復習 (複素微分, 正則関数, 複素積分, Cauchyの積分定理)
- Cauchyの積分定理, Cauchyの積分公式とその応用
- 有理型関数, 留数定理, Laurent展開
- 等角写像, Riemannの写像定理
- ガンマ関数, ゼータ関数, 楕円関数
私は昨年度も同じ講義を担当しました.
その時の資料等は2019年度現代数学基礎CIIIのページにあります.
日程
日程と内容を以下のように予定しています.
- 10/08 (クラスA), 10/15 (クラスB): 複素微分, 複素積分
板書用ノート,
レポート問題1,2解答.
- 10/22 (クラスA), 10/29 (クラスB): Cauchyの積分定理1, 2
板書用ノート,
レポート問題3,4解答.
- 11/05 (クラスA), 11/12 (クラスB): 正則関数の性質, 有理型関数
板書用ノート,
レポート問題5,6解答.
- 11/19 (クラスA), 11/26 (クラスB): 留数定理, 関数の表示
板書用ノート,
レポート問題7,8解答.
- 12/03 3限 (クラスA), 4限 (クラスB): 中間試験
問題と解答,
追加レポート問題解答.
- 12/17 (クラスA), 12/24 (クラスB): Riemannの写像定理, ガンマ関数
板書用ノート,
レポート問題9,10.
- 01/14 (クラスA), 01/21 (クラスB): ゼータ関数, 楕円関数1
- 01/28 3限 (クラスA), 4限 (クラスB): 楕円関数2
- 02/04 3限 (クラスA), 4限 (クラスB): 期末試験
講義の進め方
講義は定理の使い方や演習問題の解説を中心に行います.
定理の証明はたいていの場合省略します.
講義ノートを予め読み, 演習問題を解いておいて下さい.
この講義は2コマ続きの設定で, 演習の時間もとることになっていますが,
今学期は講義形態のため演習時間は設けられません.
参考書
教科書は特に指定しません. 1から4がこの講義全体の参考書です.
講義ノートは下の1を基に作ってあります.
5は前期の複素関数論の講義ノート (数理学科向けクラス) で, 10月末までの復習の参考になるはずです.
6は楕円関数論に関する参考書です.
7と8は演習書です.
- E. M. Stein, R. Shakarchi, Complex Analysis, Princeton University Press (2003);
日本語訳: エリアス・M. スタイン, ラミ・シャカルチ著,
新井仁之, 杉本充, 高木啓行, 千原浩之訳,
プリンストン解析学講義 II 複素解析, 日本評論社 (2009).
- 岸正倫, 藤本坦孝, 複素関数論, 学術図書 (1980).
- 杉浦光夫, 解析入門I, II, 東大出版会 (1980,1985).
- L. Ahlfors, Complex Analysis, 3rd edition, McGraw-Hill (1979);
日本語訳: アールフォルス著, 笠原乾吉訳, 複素解析, 現代数学社 (1982).
- 吉田伸夫, 複素関数論, 前期講義「複素関数論」の
講義ノート (2020).
- 武部尚志, 楕円積分と楕円関数, 日本評論社 (2019).
- M. R. Spiegel著, 石原宗一訳, 複素解析, マグロウヒル大学演習, オーム社 (1995).
- E. Pap, Complex Analysis through Examples and Exercises, Springer (1999).
成績
中間試験と期末試験およびレポートの結果で成績を決定します.
詳細は 概要 をご覧下さい.
点数が60点以上なら単位が出ます.
レポート
ほぼ毎回レポート問題があります.
問題は講義ノートに掲載してあります.
締め切りは次回講義の終了時とします.
提出はNUCTでお願いします.
オフィスアワー
オフィスアワーは随時設けます.
メール (yanagida [at] math.nagoya-u.ac.jp) でアポイントを取って下さい.
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最終更新: 2021/01/01