少人数クラスのページ (2023年度)


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2022年度テーマと概要

テーマ:素粒子論と場の理論

素粒子論とは物理学の一分野であり,宇宙を支配する根源的物理法則と構成要素を探求する学問である(ちっちゃい粒子の研究ばかりをしているわけではない).基本言語は場の理論と呼ばれるものであり、場の古典論としてはマクスウェルの電磁気学・アインシュタインの一般相対性理論, 場の量子論としては量子電磁力学・量子色力学などが知られている.また素粒子を0次元的「粒子」として扱うのではなく1次元的な「ひも」として扱う定式化もあり, 弦理論と呼ばれている.これらは物理学の理論であるにも関わらず現代数学に多大な影響を与え続けており,特に1994年以降の素粒子論と現代数学との相補的進展には目覚ましいものがある.
この少人数クラスでは基本的なテキストの輪講により場の理論の基本的なスキル・考え方を身に付け,自然現象の背後にある原理・法則・数理構造を理解することを目的とする.


具体的内容

毎週セミナー形式での輪講を3時間ほど行う. 使用するテキストの候補をシラバスの教科書・参考書に挙げたが, 可能な限り学生さんの希望を尊重する.場の量子論の理解には物理の素養がある程度必要となるが, 履修要件には課していない.その場合は 量子力学など最低限の知識の習得を最初に行う. 場の量子論ではなく場の古典論でよければ、最先端への道のりはもっと短くなる(その場合のテキスト候補として、Manton-Sutcliffeを挙げた)。 David Tongの講義録(無料でダウンロード可)に沿って理論物理学を(最短コースで)まず一通り身につけるという選択もある,


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