著書に込める思い


モーツァルトの音楽は,一般愛好家の耳を楽しませる一方,専門家をその技術で驚愕させるという. 私はこれを本や講義録を書く際の範としている.初学者にとって理解しやすい一方, 専門家までもが目を見張る水準まで定式化の美しさ,証明の切れ味を磨きぬく. そうして初めて出版する価値があると信じている.