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ファイル更新日:2024年04月28日
フーリエ積分作用素の有界性は,例えば,Seeger–Sogge–Stein (1991) によって示されているが,最近,Grafakos–Peloso (2010) や Rodriguez-Lopez–Rule–Staubach (2014) はその双線形版を考え,ある双線形フーリエ積分作用素に関する有界性を得ている.本講演では,その双線形作用素の典型例である波動作用素に由来する双線形フーリエ乗子作用素について考え,彼らの結果を改良できることを紹介したい.また,もし時間が許せば,そこでの結果はRodriguez-Lopezらのような双線形フーリエ積分作用素への結果へと拡張できることも述べたい.本講演は宮地晶彦先生(東京女子大学)と冨田直人先生(大阪大学)との共同研究に基づく.