住所: 〒464-8602 愛知県名古屋市千種区不老町 |
ファイル更新日:2024年06月13日 社会連携■2023年度数学アゴラ■1. 趣旨数学とその応用に興味を持つ高校生および高校教員を対象とした講演会,それが数学アゴラです. 講師を務めるのは名古屋大学に所属する教員達で,いずれも世界の第一線で活躍する研究者でもあります. その彼らが平明な言葉で数理科学について語ります.それを通じてひとりでも多くの方達に数理科学の有する魅力を理解していただけたらと願っています.
2. 主催名古屋大学大学院多元数理科学研究科 3. 期間2023年8月7日(月)・9日(水) 4. 開催形式ZoomによるLive講義,およびオンデマンド配信 5. 対象者高校生,高校教員および社会人
オンデマンド配信について
6. 参加料無料 7. 参加申込方法下記のフォームからお申し込みください.
8. プログラム
9. 講義内容講義A.「連分数の理論と円周率の無理性」(寺澤祐高 准教授)連分数の理論は実数の概念の認識と関わる基本的な理論であるが,高校の段階ではあまり扱われないように思う.本講義では,有理数を連分数で表す方法を学んだ後,二次無理数の連分数表示について学ぶ.次に円周率の無理性を連分数の理論を用いて証明する.そのためには微積分の理論が必要であるので,その導入部分も説明する.大学で習う微積分の基本理論として,テイラー展開という任意の関数を多項式で近似する理論がある.正弦関数及び余弦関数のテイラー展開から正接関数の連分数展開が得られ,そこから,正接関数のゼロでない有理数での値が無理数である,というランベルトの定理(1768)が得られる.そこから円周率の無理性は導かれる. 講義B.「Diophantus方程式」(谷本 祥 准教授)Diophantus方程式とは有理数を係数に持つ多変数多項式によって定まる方程式のことを言います.さらにその方程式の有理点とは座標を有理数に持つ解のことを言います.Diophantus方程式とその有理点の研究は古代ギリシャの時代から研究され,現在でも活発に研究されている現代数学の一大分野です.このDiophantus方程式について有名な問題が三つあります: 存在/非存在の問題,有限性の問題,分布の問題などです.今回の数学アゴラの授業ではこれら三つの問題について曲線を中心に現在知られている結果をご紹介していきたいと思います. 10. 問い合わせ先
名古屋大学大学院多元数理科学研究科 数学アゴラ係
E-mail: agora (at) math.nagoya-u.ac.jp 11. その他8月8日(火)に名古屋大学理学部オープンキャンパスが開催されます.是非,そちらにもご参加ください.申込みは下記ページで行えます.
|
||||||||||||||