激マズ系

Falafel King (味ランク D 、エリア Westwood )
11月1日:注文した品 2Combo
空腹だった。とにかく何かを食べたい。その気持がいけなかった。 この日は朝から運転免許の試験を受けねばならないというストレスを 朝から抱えこんでいたが、合格という結果を受けてちょっと気分がハイ になっていたのもマイナスに作用した。いつもなら、ちゃんと美味しそうな 店に入るのだが、珍しいものを食べさせてくれる店に行って見よう、今日は いい日だぜ!と思ったのがこの不幸を招いた。 ここはデリカテッセンスタイル のお店である。客も結構入っている。中に入ると注文を聞かれるので 2コンボというのにした。前にある食材から2品選ぶタイプだ。 「さあ、どれにする?」と店のにーちゃんが聞く。しかし、どれを見ても あまりうまそうではない。この時「しまった!」という言葉が一瞬頭を よぎったが、もう遅い。とにかく10品ほど並んだ食材の中から 味の想像できそうな2品を選んだ。それらはいかにも食欲を減退させる かのように皿に盛られていく。さらに、その2品に加えて、サラダと 何やら揚げすぎのコロッケのようなもの3個盛ってくれた。それにピタ がついて500円。この安さも後悔を倍加させたが、このコロッケの ようなものの味にせめてもの救いを求めて席についた。
で思い切って食べて見る。野菜を煮込んだらしきその2品は ピタに挟んで食べるようだが、なにやら訳のわからない味がする。水っぽい。 辛い。途中から気分が悪くなる。で、頼みの綱であるコロッケのようなものに トライした。これくらいはきっと食に耐えうるはずだと期待して食べて見る。 しかし、その薄っぺらい望みも一瞬にして打ち砕かれた。それはコロッケでは なく、餃子の種(しかもニンニクたっぷり!)に衣をつけてあげたような 味がするのだ。ただ油っこいのとニンニク臭いのでノックアウト寸前にまで 追い込まれる。悔し紛れに、これは一体なんと言う名前なのか確認して見る。 どうやら、この食品、Falafelというらしい。店の名前にもなっているくらい だから、きっと目玉なのだろう。目玉がこれでは、たいへん悲しいことである。 それでも空腹を満たさねばならないという実際的な要求と出されたものを残さ ないと言う、35期魂が精神的な基本となり、すべて平らげてしまった。 しかし、そのご夕飯まで気分が悪く、寝込んでしまう。まさにDランクにふさわしい。 もう2度と行くこともなかろうが、友人が遊びに来た時には連れて行くかも しれない。その後、店の前を通ると、その店にたくさんの客が入っているのを目に するのだが、その度にこの国の味覚というものがわからなくなる。

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