Taubesの論文の読み方の実践ガイド

#ゲージ理論

基本の七箇条

  1. 同じ話題の中で一番最初の論文だけに新しいアイデアの肝が詳しく書かれている.最新の論文に興味があっても,一番最初の論文から始める.
  2. 講演ビデオがあれば必ず見る.論文の千倍わかりやすい.
  3. 途中計算は信じない.
  4. 力業の議論が多いので,すぐに簡単な別証明を思いついたとしても疑心暗鬼にならないでよい.
  5. Morreyを引用していてもGilbarg-Trudingerで足りるので安心する.Taubesの論文で使われる道具は標準的なものばかりである.
  6. 符号の規約が独特なので常に注意を払う.例えば,四元数で$ijk=+1$としている.例えば,arXiv:1805.02773の式(1.4)の周辺の言い訳を見よ.

    Please forgive this. I have used this convention since back when George Washington and I were kids together. A change now will increase the odds of a sign error in any given identity to nearly 1 (but the odds may be near to 1 anyway, so check signs as you read).

  7. Taubesが駆使するWordの書体に精通する.TeXほど判別しやすくはない.例えば,arXiv:1702.04610では$r$は少なくとも二種類の書体が使い分けられており,本当に紛らわしい.