講演リスト(内輪のセミナー等以外/集中講義を含む)

  1. "Von Neumann algebra の amalgamated free product について"
  2. 第31回関数解析研究会,関西地区セミナーハウス、神戸市、1996年7月.
  3. "A minimal action of SUq(2) on a full factor"
  4. 研究集会「作用素環に関係した話題をめぐって」,東京大学大学院数理科学研究科、1997年2月.
    #若手の集い以外で初めて話した.深夜教室で一人で講演練習をしてから出かけた.中学の修学旅行を除くと初めての東京.
  5. "On flows of weights of some amalgamated free products"
  6. 第32回関数解析研究会,いこいの村涸沼、水戸市、1997年7月.
  7. "Free products and amalgamated free products of von Neumann algebras"
  8. 作用素環論関西合同セミナー,奈良教育大学,奈良市,1998年7月.
  9. "Type III factors arising as amalgamated free products"
  10. 京都大学数理解析研究所共同利用研究集会「作用素環論の最近の話題」,1998年9月.
    #初めてのRIMS研究会講演.このときすでにD3だ.昔はなかなか講演機会などもらえなかったものよ.この直後に Berkeley 行った.
  11. "Amalgamated free products over Cartan subalgebras (Part I, II)"
  12. Seminar "Probabilistic Operator Algebra" (sponsored by Dan-Virgil Voiculescu)
    University of California, Berkeley, United States, Nov. 1998.
    #着いて早々何かセミナーで話せ,と言われたらしくてイエスを連発してたら1ヶ月後にまとめて話す機会を得た.
  13. "Convex sets associated with Connes' approximate embedding problem (after Forin Radulescu)"
  14. Seminar "Probabilistic Operator Algebra" (sponsored by Dan-Virgil Voiculescu)
    University of California, Berkeley, United States, Dec. 1998.
    #この論文をフォローして紹介しろ,と言われて読んで話した.
  15. "A minimal action of SUq(2) arising from the free product construction"
  16. Seminar "Probabilistic Operator Algebra" (sponsored by Dan-Virgil Voiculescu)
    University of California, Berkeley, United States, Jan. 1999.
    #以上3つ;生まれて初めての海外が長期滞在.プレプリントを郵送(!)するときに訪問したいと書いた手紙を同封したらあっという間に手書きの手紙が届いて気がついたらバークレーを訪ねることとなった.同じところに住んでいた東北大の長谷川さんに非常によくしてもらった.また,同時期にバークレーを訪ねていたスターマーさんの素敵な紳士なユーモアに感激した.
  17. ""Free products" of ergodic transformations from the view-point of operator algebras"
  18. 広島確率・力学系セミナー
    広島大学理学部数学教室、1999年4月20日.
  19. "作用素環と作用素環への量子群の作用について"
  20. 広島大学理学部数学教室談話会
    1999年4月27日。
    #以上2つ;数年浪人と思いつつバークレーに居たが就職して帰国した.初めての広島.
  21. "Type III factors arising as amalgamated free products and related results"
  22. US-Japan Seminar "Operator Algebras and Applications" (supported by JSPS, NSF)
    Kyushu University, Fukuoka, 6/7(Mon) - 6/11(Fri), 1999.
    #初めて大きな研究会で話す機会を得た.1年前には考えすらしなかった.
  23. "フォン・ノイマン環とその自由積"
  24. 第38回実関数論・関数解析学合同シンポジウム,ぱ・る・るプラザ山口、1999年7月14日 - 16日.
    #初山口.
  25. "エルゴード理論とフォンノイマン環のある最近の話題"
  26. 第34回関数解析研究会
    蔵王温泉エコーホテル, 1999年9月.
  27. "Amenable actions of free groups and amalgamated free products of von Neumann algebras"
  28. 東京作用素環セミナー,東京大学大学院数理科学研究科、1999年11月30日.
  29. "An application of the non-tracial free product construction"
  30. 作用素論・作用素環論セミナー
    東北大学理学研究科数学教室、1999年12月20日.
  31. "The Qunatum Group SUq(2) and Irreducible Subfactors"
  32. 東北大学大学院情報科学研究科情報数理談話会,1999年12月22日.
  33. "The Quantum Group SUq(2), Irreducible Subfactors and Non-Tracial Free Products"
  34. Work-shop "Probabilites Libres"
    Institut Henri Poincare, Centre Emile Borel, France, 10-12 Janvier 2000.
    #何故か就職できたので1ヶ月弱にして IHP 訪問.初パリ.初の海外研究会講演.研究室が一緒になり小沢さんに良くしてもらった.初めてクスクスを食べた.
  35. "The χ-invariants of certain amalgamated free products"
  36. 京都大学数理解析研究所共同利用短期共同研究「作用素環における自由積とその応用」,2000年6月.
  37. "補間自由群因子環の自己同型について(日合文雄氏との共同研究)"
  38. 作用素環論・エルゴード理論セミナー,九州大学、2000年7月.
  39. "フォン・ノイマン環の融合積に関する話題"
  40. JAMS meeting,大阪府立大学、2000年8月.
  41. "Amalgamated free product over Cartan subalgebra"
  42. Seminar "Operator Algebras", MSRI, United States, Oct. 2000.
    #MSRI の1年プログラムに参加した.2度目の Berkeley.
  43. "Irreducible subfactors of L(F(infty)) of index > 4"
  44. Seminar "Probabilistic Operator Algebra" (sponsored by Dan-Virgil Voiculescu), University of California, Berkeley, United States, Nov. 2000.
  45. "Minimal actions of compact quantum groups and subfactors"
  46. Workshop: "Subfactors and Algebraic Aspects of Quantum Field Theory", MSRI, United States, Dec.4--8, 2000.
  47. "Free product actions and their applications"
  48. Seminar talk at UCLA, United States, Apr. 2, 2001 (Invited by Sorin Popa).
    #MSRI滞在最後にポパ氏を訪ねた.座席指定のない飛行機に初めて乗った.
  49. "Automorphisms of free products-type and their crossed-products (Joint work with F.Hiai)"
  50. 関西地区作用素環論合同セミナー,大阪教育大学、2001年5月26日.
  51. "ランダム行列、自由群、フォック空間に共通の話題はあるの?(自由確率論の簡単な紹介)"
  52. 広島確率論・力学系セミナー,広島大学大学院理学研究科数学教室内,2001年5月29日.
  53. "Some recent developments in free probability theory"
  54. 日本・イタリア共同フォーラム、仙台ワークショップ「量子確率と情報数理」
    東北大学大学院情報科学研究科 2001年9月24-26日.
  55. "Free product actions and their applications" (UCLA の時と同じ題、内容は違う)
  56. 作用素論・作用素環論研究集会,湯布院ハイツ (日本勤労福祉センター)2001年11月 5--7日.
  57. 連続講演「II_1 因子環と自由確率論」
    北海道大学,2002年2月18--22日.
    (内容:当時までに知られていた II_1 型因子環の基本群に関する結果すべての解説. 当時,北大にいらっしゃった山ノ内さんが呼んでくださった.当時はこのような話題をこれから追求するぞ,と考えていた.なんもできんかったけど.配布物 pdf
    #福岡に引っ越す直前に2度目の札幌.1度目はM2のときでフェリーに乗り損ねて後輩と札幌の大通り公園で野宿した.
  58. "Automorphisms of amalgamated free products over Cartan subalgebras"
    Mini-workshop:"Entropy in operator algebras", IPAM, located in UCLA, 7/6--11/2002.
  59. #2度目の LA.
  60. "A construction of von Neumann algebras related to combinatorial group theory"
    Takesaki's 70th birthday conference: "Recent advances in von Neumann algebras"
    UCLA, 5/14--17/2003. 
  61. #3度目の LA. 竹崎先生の家でパーティーがあった.
  62. 集中講義「ヤング図形をめぐって」(タイトルはないけどだいたいこんなの.内容はごく簡単な話.)
    高知大学,2003年 9/22, 24--26 日.
  63. #増田さんや教室の方々にいろいろおいしいところに連れて行ってもらった.
  64. "A remark on HT-subfactors"
    エルゴード理論作用素環論セミナー、九大・数理、2003年11月10日
  65. "Topics around Voiculescu's heuristics on random matrix approximation"
    東京作用素環セミナー、東京大学大学院数理科学研究科、2003年11月20日;
    九州確率論セミナー、九大・数理、2003年11月28日
  66. "HNN extensions of von Neumann algebras"
    作用素環セミナー、京都大学大学院理学研究科、2003年12月17日;
    エルゴード理論作用素環論セミナー、九大数理、2003年12月1日+8日
  67. "Reduced HNN extensions of von Neumann algebras"
    The ABEL Symposium 2004 "Operator Algebras" 9/3--9/5/2004, Voksenåsen in Oslo, Norway.
  68. #初めてのノルウエー.以後,ずっと行きたいのだが行ってない...
  69. "Survey on free entropy from the viewpoint of von Neumann algebras"
    第3回仙台ワークショップ「自由確率とランダム行列」,東北大学,2004年11月1-2日
    東京作用素環セミナー,東京大学大学院数理科学研究科,2004年11月18日
  70. 集中講義「軌道同型問題とフォンノイマン環」(シラバス
    東京大学大学院数理科学研究科,2004年11月15-19日
    (内容:Gaboriau 氏の軌道同値関係に対する不変量 cost の基本定理の解説.完全に作用素環の枠組みで証明を与えた.また,その過程で気がついた簡単な知見も述べた.最後に Popa の自明な基本群を持つ II_1 型因子環の解説を与えた.すべて一切の省略を排して完全な証明を与えた.ここで与えた議論のいくつかを non-principal groupoid に拡張してまとめたのが論文リストの [15].)
  71. 「フォンノイマン環関連の最近の話題」(他人の仕事の紹介)
    京都大学数理解析研究所共同利用短期共同研究「作用素環論における最近の分類問題について」,
    2005年1月24-25日.講究録用原稿(←日本語)
  72. "Free Talagrand Inequality"
    MFO Oberwolfach Workshop "Free Probability Theory" 3/27--4/2/2005. 
  73. #オーベルボルバッハに行った.
  74. "HNN extensions of von Neumann algebras"
    The Third Annual Spring Institute on Noncommutative Geometry and Operator Algebras,
    Vanderbilt University in Nashville, Tennessee, 5/9--5/20/2005.
  75. #初めてナッシュビルに行った.いろんな人に会った.
  76. 「ランダム行列と自由確率論」(日合文雄氏と分担,私の出番は3・4回目)
    サマースクール数理物理,東京大学大学院数理科学研究科,2005年9月3-6日.
    (内容:日合さんが基礎とランダム行列に対する大偏差原理を講義してくださった.僕はそれに続いて R-変換と自由確率版中心極限定理と自由エントロピーと行列積分について話した.)
  77. "非従順群作用の軌道同値と作用素環"(タイトルは日本語だけどなぜか講演は英語)
    研究集会「エルゴード理論と記号力学系」,熊本大学,2005年12月12-13日
  78. #濱地先生の退職記念だった.
  79. "射影に対する自由エントロピーについて(日合文雄氏との共同研究)"
    関西地区 作用素環セミナー,大阪教育大学(天王寺分校),2006年6月24日
  80. "HNN extensions in operator algebras,"
    Non-commutative Harmonic Analysis with Application to Probability, Bedlewo (Poland), 9/29--10/5, 2006.
    #初めてのポーランド.以後行ってない...
  81. "Free entropy and random projection matrices,"
    Luminy conference on random matrices, Luminy, France, 10/30-11/3, 2006.
    #2度目のマルセイユ.
  82. "Remarks on HNN extensions in operator algebras,"
    Operator Algebras and Related Fields, Combined Japan-US and West Coast Operator Algebra Seminar, 1/27--30, 2007.
  83. #初ハワイ.
  84. "HNN extensions in operator algebras,"
    Free probability seminar at Texas A&M University, 3/22, 2007.
    #大変なところというのを宿から買い物に行ったときに理解した.
  85. "Orbital approach to free entropy,"
    Conference "Free probability and Large N limits" at UC-Berkeley, 3/25--30, 2007.  
    #MSRI 以来のバークレー.有名な本屋さんが無くなっていてびっくり.
  86. 集中講義「自由確率論の話題」
    千葉大学大学院集中講義,2007年7月17-20日(案内用文面
    (内容:GUE ランダム行列に対する Wigner の定理を genus expansion と permutations の cycle decomposition の様子をみる2つの方法により証明し,その方法を自然に一般化して Voiculescu の複数個の独立な GUEランダム行列+ costant 行列 の asymptotic freeness を導出した.その過程でSpeicher(および Biane)による combinatorial approach の一端を紹介した.)
    #松井宏樹さんの依頼.ありがたい話.初めての千葉.
  87. "Orbital free entropy and its dimension counterpart,"
    Workshop on von Neumann Algebras, 10/29--11/2/07 in Thematic Program on Operator Algebras, Fields Institute, July--December 2007.
    #初めての Fields.研究所で朝出るスイーツを毎朝ガンガン食べていたらお腹の調子が悪くなり,以後ずっと良くなかった.しかし,研究は進んだ.
  88. "Introduction to self-adjoint random matrices from free probability,"
    two hours lecture in "Slow workshop on matrix integrals" organized by A.Hora, Nagoya Univ., 12/17--18/2007.
    #多分人生2度目の名古屋.一回目はD2の頃に院生時代に日合さんの集中講義に託つけて会いに行った.大学時代の友人に泊めてもらった.
  89. "On the predual of non-commutative H"
    日本数学会2009年度年会,関数解析分科会特別講演 3/27/2009.
    予稿原稿/補足コメント・typos 修正済)
    #家庭の事情により日帰り.
  90. "On non-commutative H and related topics, I, II"
    RIMS 研究集会「作用素環論とその関連分野の研究」,
    京都大学吉田総合環共北25号館, 9/3/2009.
  91. "Orbital Free Entropy Dimension and Its Applications”
    Joint meeting of the Korean Mathematical Society and the American Mathematical Society, 2009/12/17.
    #「大熊」さんに声をかけてもらったので出かけた.建物など大変立派だった.この頃,[21] の研究で一進一退していたが,それは直後のクリスマス直前に急に解決した.
  92. 集中講義「非可換ハーディー空間入門」
    千葉大学大学院集中講義,2010年6月8-11日
    (内容:Arveson 流の非可換ハーディー空間の理論について私が必要不可欠と信じることを作用素環の基礎を除き予備知識を仮定することなく解説した.具体的には,定義,Exel の定理,具体例,非可換 Lp-空間,ヒルベルト変換とリースの定理およびコルモゴロフの定理,因子分解定理(アーベソン,セゲー型,リース型),補間定理(ピジエの論文の議論を拡張),の順に説明.)
    #またまた松井宏樹さんの依頼.ありがたい話.準備のおかげでたいへん良い勉強になった.実はそれまでまとまってこの分野の勉強をしたことが無かった… 関連してピジエ氏の昔の仕事に関連したことをやってみたが中途半端な状態で放置してお蔵入り.
  93. “On the predual of non-commutative H
    ”Recent Developments in Operator Algebras”, University of Tokyo, 6/26/2010.
    #実はかなり苦労して証明した結果でお気に入り;竹崎先生の 77 歳研究会にそれを持ち出した.
  94. 集中講義「ランダム行列入門」
    大阪教育大学集中講義,2010年9月27-30日
    (内容:学部3年生を対象に所謂,Wigner の定理を予備知識を仮定することなく解説した.その過程で微分積分,線形代数の復習を試みた.)
    #片山先生の依頼.記憶と異なり黒板が小さくてびっくりした.論文リスト [22] の研究の中核部分が出来上がっていて,出張中は関連する先行結果を調べていた.その後,また完成までに山があったのだが…
  95. “On free product von Neumann algebras”
    The 2nd workshop within the program "Bialgebras in Free Probability", Schroedinger Institute, Vienna, 4/19/2011.
    #ウイーンは大変よいところ.また行きたい.けれども出発直前に風邪を引き難儀した.論文リスト [22] の仕事に加え年末年始に集中してやった [23] を合わせて発表.この前の年,非常に講義負担が重く体力的に参ったが(5教科6コマを同時に講義していた),その最中に [22] の核心となるアイディアを得て昔からの問題を解決した [22] .それを初めて発表した.後から振り返っても感慨深い.
  96. “Factoriality, type classification and fullness for arbitrary free products”
    "II_1 factors: rigidity, symmetries and classification Paris" within the Thematic program of the Centre Emile Borel "Von Neumann algebras and ergodic theory of groups actions", Institut Henri Poincare, 5/26/2011.
    #記念すべき講演リスト60回目の講演は2000年1月以来10年ぶりの IHP.感慨深かった.滞在中は論文リスト [24] のある部分をやっていた.講演内容はすぐ上とほぼ同じ.
  97. “On the predual of non-commutative H
    作用素論・作用素環論研究集会, 琉球大学,11/4/2011.
    #父が奄美大島出身なので奄美には小さい頃から何度も行っているが沖縄はこれが初めて.論文リスト [20,21] と関連事項をまとめて話した.この2つの仕事はお気に入り.
  98. “Free product von Neumann algebras: with special emphasis on type III factors”
    Conference on von Neumann Algebras and Related Topics, RIMS Kyoto, 1/9--13/2012.
    #本来ならいろいろ雑用をしないといけないと思うけど,実際には何もしなかったに等しい.3.11 以来多くの人がキャンセルするのではないか?と思っていたが,海外からたくさんのお客さんが来てくださったのが印象的だった.論文リスト [22,23,24] の内容をまとめて発表.研究会で安藤さんとハーゲラップさんから私が[22]で(否定的に予想しつつ)指摘した問題を肯定的(!)に解いたよと知らされた.
  99. 連続講演「自由確率論入門」
    東京大学大学院数理科学研究科, 2012年5月21--24日.
    (内容は free Gaussian functor, S-transform & free two projections, Asymptotic freeness of random matrices, Applications to free group factors, Free entropy, とオーソドックスに選んだ.議論はできる限り現時点でもっとも「よい」ものを採用し組み立て直した.特に non-crossing partitions とか free cumulants が出て来るものをわざと採用した.)
    #河東さんに依頼されて作用素環の大学院生向けに自由確率論の入門講義を行った.実は多くのことの技術的詳細を忘れていて1からノートを準備するのに2ヶ月強掛かった.しかし,また自由エントロピーの研究を再開することになったのでタイミングが良かったと思う.
  100. “Remarks on von Neumann algebra preduals”
    RIMS 共同研究「量子化と作用素環」,2/4/2013.
    #初夏に急に降って来たネタで夏の忙しい頃にやった仕事を中心に話をした.クリスマス時期に急に言われてその話をすることになった.
  101. “Free product von Neumann algebras with emphasis on structure theory for type III factors”
    Workshop on Operator Algebras,5/10--12/2013.
    #途中でポインターが動かなくなって焦った.慣れないことを急に思い立ってやっては行けない.研究会に続き九大を訪問されたミューリーさんから色々学んだ.氏の数学への姿勢に感動した.
  102. “Orbital free entropy”
    AMS-RMS joint meeting, Special session: Random matrices and free probability, 6/26--30/2013.
    #orbital free entropy の survey.久々に自由確率論ネタ.ルーマニアは初めて.久々にネシュビエフ氏と会い色々話せてよかった.直前に出前講義に出けたり少々疲れがたまっていて出発直前に問題のある歯根の調子が悪くなり,乗り継ぎのウイーンの空港で観念して薬を飲んだ.薬を飲むと改善し,昨夏忙しく放置状態であった論文リスト [25] の投稿に向け詰めの確認作業に集中した.
  103. “Orbital free entropy and its dimension counterpart”
    Workshop on analytic, stochastic, and operator algebraic aspects of noncommutative distributions and free probability in Focus program on noncommutative distributions in free probabilty, 7/22--26/2013.
    #すぐ上と大体同じ話.少しバイアスを加えた程度の変更.実は 2007 年の Fields でも同じタイトルで話した.もちろん内容はずいぶん拡充されている.研究プログラムに合わせ論文リスト [29] の研究に専念した.
  104. “群,作用素環,そして確率”
    日本数学会北海道支部講演会,12/5/2013
    #戸松さんの依頼.学生時代に北大の少し年長の人たちによくしてもらったので喜んで出かけた.(離散)群→群環→作用素環;解析学・確率との関係;私の知りたいこと,という調子で(最後に私の最近の研究成果にさらりと触れたが)一般的な話をした.抱えている研究課題から1つ決めて数日出張したがなぜかうまく解決し論文リストの [30] になった.滞在ホテルでかなり集中した.私にしては非常に効率的な研究だった.以後,ホテルで考える問題を明確に決めて出かけるようになった.
  105. “Orbital free entropy and its Legendre transform approach”
    Free probability and the large N limit, IV, Berkeley, March 25--29, 2014
    #[29] の仕事を発表.ホテルが Black-Oak-books(昔,Schwatz の W*-algebras やら Whittaker&Watson を買った古本屋) に近いと思ったので当該場所に行ってみたが,すでになかった… 抱えている研究課題から1つ決めて出かけたが今回は解決できなかった.(実は後ほど先行研究者と一緒に [32] で理想的に解決した.)
  106. “Discrete cores of type III free product factors”
    作用素環論の最近の進展 (Recent Developments in Operator Algebras) RIMS, Sep. 8--10, 2014.
    #小沢さんに講演を勧められたので,[25] の仕事を発表.(事情から前日に思いついて)講演中に table を書こうと無駄な努力をしたため,準備していた主要部分の 1/3 だけ話した.
  107. “フォンノイマン環の自由積に関する総合報告”
    作用素環の分類理論とその周辺 RIMS, Feb. 2--4, 2015.
    #松井さんに講演を勧められた.9月の話に関係することに罪悪感があったので,ベルヌイシフトの型の問題(エルゴード理論)を解決した最近の論文の紹介を1コマと,自由積で知られたことを1コマ紹介した.ただし,後者に関しては「超有限世界」と「自由世界」の間の類似対比表を示して当面の問題を示す部分は触れることすらできなかった.
  108. (戸松玲治氏が連名で話してくださった)“自由積因子環の core の fullness の特徴付け”
    日本数学会2015年度秋季総合分科会,京都産業大学,Sep. 15, 2015.
    #戸松さんがわざわざ連名講演にしてくださった.内容は我々の共著論文 [31].私は現場にいなかったが写真で参加 slide した.ちなみにこの仕事の重要な一歩は前年の数学会秋季総合分科会中になされた.
  109. 集中講義「作用素環論と作用素論」
    名古屋大学集中講義,2015年12月14-18日
    (内容:Arveson の Subalgebra 論文 I, II から Toeplitz 作用素や関数環の難しい理論が関係しない部分に限定し話題を取り上げ,Arveson 以後の技術や発展も加味したものにした.Arveson の行列のユニタリ同値判定を目標に,それに必要な技術を自己充足的に準備していくことで重要な技術の紹介を試みた.途中,Specht による行列のユニタリ同値性定理も GNS 構成と有限次元 C*-環の構造定理の応用として証明した.)
    #山上さんの依頼.内容がなかなか定まらなかったが,学部生も受講対象だったので線形代数しか知らない人でもそれなりに理解出来る内容にまとめた.ある「韻を踏んだ?」事実を発見し,それは元学生の長谷川さんの協力により抽象化して共著論文 [38] として公表.
  110. “Structural results on free product von Neumann algebras”
    Workshop "Von Neumann Algebras" in Hausdorff Trimester Program "Von Neumann Algebras" July 5, 2016
    #自由積関係の結果をまとめて発表した.D氏の勧めに従い彼の過去の仕事に問題があることを公式に明らかにした.ボンはハリボーで有名で,家族の指令により多量のハリボーグミをお土産に買って帰った.
  111. “An exposition of the boundary theorem”
    Operator seminar, Seoul National University, Mar. 22, 2017
    #名古屋の集中講義のときに気がついたことを話した.元の発見は少し不十分だったので,ソウルに行く数日前に長谷川さんたちとご飯を食べている時にそれを説明したら彼が2時間後に解決してくれた.簡単な話なので気に入っている.書いたものはずっと公表していなかったが,2018年秋に一般化した主張にして手を切った.ソウル大は巨大だった.キャンパス内をすごく歩いた.聞けば元ゴルフ場って.納得.
  112. 集中講義「ランダム行列に対する大偏差原理」
    京都大学集中講義,2017年5月29-6月2日
    (概要:ランダム行列の固有値経験分布に対する大偏差原理を解説する.また,ランダム行列(の固有値経験分布)の行列サイズ無限大極限を記述する自然な枠組みとしての自由確率論を紹介する.なお,学部で習う標準的な測度論の知識は仮定するが,確率論の特別な知識は仮定しない.)
    #泉さんとコリンズさんの依頼.先方の依頼によると一般的な大学院生が聴講可能な関数解析続論というべき内容にするようにということなので,作用素環的なネタは排除された.内容を決めるまでさほど時間がなかったので前から自分なりに整理していたGUEに対する大偏差原理を話す良い機会とすることにした.学部3年までの知識で必要な大偏差原理の一般論も含め自己充足的に準備した.
  113. “ランダム行列と作用素環”
    京都大学談話会, 2017年5月31日
    #集中講義に付随した談話会.こちらは概念的な話で体力は使わなかった.
  114. “Matrix liberation process”
    Workshop "Probabilistic techniques and Quantum Information Theory”, IHP, Oct. 24, 2017.
    #IHP は2000年以来3度目.1度目(Jan. 2000)は量子群を使った部分因子環の構成を話して広島大所属,2度目(2011)は自由積フォンノイマン環の一般的構造を話して九大所属,3度目はランダム行列確率過程を話して名大所属,と話題と所属は変遷した.変遷はあったが,成長したのか否かは不明.
  115. “Matrix liberation process”
    研究会「非可換確率論とその応用」お茶の水大学,2017年12月6日
    #1つ上の講演と題名と内容は同じだが,前回は一般の設定でやってわかりにくかったので,族の場合ではなく組の場合に限定して説明した.これでも本質的な困難は同じである.名古屋ー東京の出張は非常に気楽ということを実感した.
  116. “作用素環論と確率論”
    名古屋大学多元数理科学研究科談話会, 2018年5月16日
    #顔見せ談話会(と思う).適当な題名が思い浮かばず,昨年雑誌「数理科学」に書いた記事の題名を流用.ちなみに確率論特集号に依頼されたのでそういうタイトルで規定演技をしたが,最近のマイブームは作用素環を(抽象的ではないランダム行列や離散群,群作用から生じる)非可換量を捕まえる「関数空間」と見做す視点なのである.この視点を最近専念している軌道自由エントロピーの研究に絡めて話そうと試みた.
  117. “Matrix liberation process and a free probability question”
    Workshop “Random Matrices and their applications”, Kyoto university, May 22, 2018.
    #年明けにようやく matrix liberation process を当初目標の orbital free entropy に繋げることができた.気がつけば簡単な話だったが,私が幾何解析を全く知らなかった故である.そこから少し研究が進んだことを加味して話した.学生の佐藤さんもポスター発表し,彼の研究に密接に関わる笹本さんや今村さんらと話すことができたそうな.共に声をかけてくださったコリンズさんのおかげである.多謝.
  118. “Matrix liberation process and free probabilistic mutual information”
    Seminar talk, Mathematical Institute, Harbin Institute of Technology, Aug. 17, 2018.
    #少しバイアスのかけ方を変えたがすぐ上と同様の話.Quanhua Xu さんとは研究上で接点があり以前より意識していたが,実際に顔を合わせたのは 2017 年秋のことだった.で,招待してくれた.初中国.
  119. “Analysis of pairs of projections in free probability”
    Workshop "Noncommutative probability and related topics", 北海道大学, 2018年11月2日
    #昨年のお茶大の研究会の折に長谷部さんと話していて,適当な機会に説明すると約束した記憶があったので話をしてきた.(記憶が怪しい?)自分たちのやったのことに引き続き,ぼーっとしているうちにやられちゃったことの解説である.要はある有名な結果を知らなかったのができなかった原因だと悟った.名古屋でも話すことにした.ちなみに,実際に話すときには "Two projections and Loewner-Kufarev equations" と言う題目に変えて話した.こちらの方が適当な気がする.北大のキャンパスは綺麗で見事だった.
  120. “On Arveson's boundary theorem”
    Seminar talk, Dipatimento di Matematica, University of Roma "Tor Vergata", Feb. 13, 2019.
    #初イタリア.ロンゴ先生の誘いと谷本さんの数理物理と作用素環論の「バイリンガル能力」のおかげで,半モジュラー包含についての研究ができたのは2016年のことであるが,それ以来,行こうと思っていたローマをようやく訪問できた.一週間だけだったので,新しい結果は得られなかったが,同時期に訪問されていたニーブさんと色々話ができて,今まで考えたことのない視点からのモジュラー理論の考察に接することができたのが収穫だった.元学生の長谷川さんとの仕事を講演した.
  121. “Matrix liberation process”
    Workshop 1: Free probability - the theory, its extensions, CRM, Montreal, Mar. 8, 2019.
    #初モントリオール.研究プログラムに2週間参加した. 自由確率論の一番古いモノグラフはヴォイクレスク先生がここで 1991年に与えた講義の講義録であることから,感慨深かった.
  122. “On Arveson's boundary theorem”
    "Interactions between Noncommutative Analysis and Quantum Information Theory", Harbin Institute of Technology, June 1, 2019.
    #2度目のハルビン.研究会の話題に合わせるにはどうしたものか?と思ったが,よく考えたら二つの話題の中心にあるべきものは完全正写像だろう?ということで,ローマと同じ話を持ち出した.
  123. “Free independence, orbital free entropy and matrix liberation process”
    "Interactions between commutative and non-commutative probability", Kyoto University, Aug.22, 2019.
    #天気が悪かった分,ひどく暑くなくて助かった.問題意識と設定を説明するのでほとんどの時間を費やしちゃった.
  124. “A new approach to free mutual information”
    Workshop "Non-commutative Probability and Related Fields", Ochyanomizu University, Nov.22, 2019.
    #matrix liberation process 論文 part 2 の中程の部分に特化して話した.(最後に現在進行形のことに触れたが,あれでは何も伝わらなかっただろうか? もう少し研究が進んでいて全貌を話せればよかったのだが...) ところで,よく見ると不自然に鋭い目をした人々が多数居て驚いた.厳重警戒の場所のようだ.
  125. “On Arveson's boundary theorem”
    作用素論・作用素環論研究集会 2019, Dec 6, 2019.
    #研究会の話題に合わせ,ローマ,ハルビンと同じ話を持ち出した.講演直後に佐藤康彦さんから重要なコメントをもらった.ハルビンの時のスライドを手直しする予定が,goodnotes file をすでに削除して編集不可であることに前日に気がついて,1日目の夜にベローチェに籠もってゼロから書いた.
  126. “On Arveson's boundary theorem”
    東大京大合同オンライン作用素環セミナー 2020年6月18日.
    #特にないが初めてオンライン講演した.途中で研究室に電話がかかってきてびっくり.
  127. “Matrix liberation process and orbital free entropy”
    作用素環論研究者シンポジウム「作用素環論の最近の進展」2020年9月09日.
    #オンライン講演2回目.やはりなんというか...オンライン講義をやっていてもそうだが,気持ちの良いものとは言えない.ジョーンズ先生の訃報を聞いて大変衝撃を受けた.ところで,毎度のことだが何か話す時は大抵,全く別の仕事をしているものなので億劫なことが多い.このときもそうであった.そもそも少し前にやったことの細部など全く頭に残っていないのだ.年齢のせいだろう.
  128. “Spherical representations for $C^*$-flows”
    $C^*$-seminar, University of Oslo, Feb. 3, 2021.
    #オンライン講演3回目.修論発表会等,行事が詰まっている時期を選択したのは失敗.スライドが雑であった.また,直前にいくらやっても MacBook に iPad が繋げられない事態に陥り苦労したが,15分前にようやく解決.しかし,こんなに距離が離れていてもちゃんと繋がるものだというのが感想.MY 氏に聞きたいこと(くだらないこと)があったが,聞きそびれた.
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