秋田喜代美「読む心・書く心」北大路書房 2002
読む行動のチェック
読み始める前と読み終わった後にやること.
- どういう読み方をすればよくわかるかを考える.
- 目的に合った読みができていたかをチェックする.
- 読んだ内容について自分なりの理解をしようとする.
- 読むときにこれから何について読もうとしているのかを考える.
読みながらどれくらい自分の理解を確かめているか.
- 内容が理解できているかを確かめながら読む.
- 読んでいるときに,一度読んだところを見直す.
- 読んでいるときに,それまで読んだ内容を覚えているかを確かめる.
- 読んでいるときに,分からないところはどこか気をつけながら読む.
文章の情報をどうやって取り込んでいるか.
内容の重要さや難しさに応じて自分の読み方を変えているか.
- 分からなかったところに印を付ける.
- 難しいところは繰り返して読む.
- 大事だと思ったところは文章に線を引く.
- 新しい言葉や知らない言葉が出てきたら印を付ける.
文章に組み込まれたシグナルを利用しているか.
- 読む前に目次をよく見る.
- 文章の章や節の区切りに気をつけて読む.
- 意見なのか事実なのかを区別して読む.
- 段落ごとの意味のまとまりに注意して読む.
取り込んだ情報を理解するために何をしているか.
単語や節や文のレベルでどんなことをしているか.
- わかりにくい文は主語や述語など,要素に分解する.
- 読んでいるときに気づいたことをテキストに書き込む.
- 読んでいるときに,内容に関係することをできるだけ多く思い出す.
- 書かれている内容について具体的な例を考える.
段落や文章全体の内容を理解するためにしていること.
- 話題の繋がり方(逆接・並列など)に気をつける.
- 今読んでいるところと全体との関係を考えながら読む.
- 文章をいくつかの部分に分けて,それぞれに小見出しを付ける.
- 読んだ後に頭の中で要点をまとめる.
文章から得られた情報を自分が既に持っている知識とどのように結びつけて理解したり学ぼうとしているか.
- 読んだ内容の中で疑問に思ったことについて考える.
- 難しい言葉を自分の言葉に置き換える.
- 読んでいることと自分が既に知っていることを関係づける.
- 新しい内容について読んだとき,それがどんなところで使えるかを考える.