California Adventure (2/24/2001) |
前述したように我々は、交通事故にあったのだが、その後、特に大きな
後遺症もなさそうであり、またせっかく義理の姉がLAに遊びに来ているので
、アパートでじっとしているわけにもいかない。そこで、我々はDisneyの
カリフォルニアアドベンチャーに行くことにした。このテーマパークは
今年の2月8日にオープンしたばかりであり、日本でもアメリカでも
宣伝が大きくうたれている。遊んだ感想は「カリフォルニア州の
テーマパーク」といった感じであった。入口に入るとゴールデン
ブリッジがあり、園内にはビーチボーイズの音楽が流れている。
いかにもカリフォルニア!という演出である。 |
最初に乗るべきはSoarin' Californiaであろう。半球状のスクリーン
が前面にあり、そこへ我々を乗せたカートがせり出す。その結果、
自分の上も下もスクリーンにるので、臨場感が増すという設計だ。
画面に映し出される内容はカリフォルニア州の名所、Golden Gate
Bridge, Yosemite公園,Montray park, Napaの景色、Malibuの海岸
LAの夜景、そして最後はDisney Landである。最初に雲の中を抜け
てから最後までほんとうにすばらしい体験であった。結局この日、
二回乗ったが、この施設は一時間でも二時間でも乗っていて飽きない。
海を走るときは海の香りが、果樹園を抜ける時は果樹の香りがする、
そしてあの、なんとも言えない加速感、浮遊感はいいようがない。
オススメ度No.1である。(勿論行列も一番長い。)
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次にGrizly River Runというアトラクションである。急流下り
である。結構濡れるがなかなか楽しい。濡れるのがいやなら、隣
の店でポンチョを買えるようになっているのが商売上手である。
丸いラフティングのボートのようになっていて、高低差を楽しむだけで
なく、思いがけない回転があるのが結構面白い。一台のボートに
6人乗れるので、人は結構捌けるので待ち行列も少ない。
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後は3D眼鏡をかけて楽しむIt's tough to be a BugとMuppet 3D
が楽しい。よく考え抜かれたエンターテイメントアトラクションだと
思ったが、ストーリーは全て(もちろんだが)英語なので日本人にとって
楽しさは70%である。 |
アトラクションがたくさんあるディズニーランドとは違い、
大物アトラクションが少ないのが特徴である。基本的にカリフォルニア
のテーマパークなので、この州の物産や観光資源を紹介することが
設計のコンセプトである。だから、園内には州の農産物を展示、それから
ワインやサワードウ、トルティーヤといった特産の食品の作り方や
歴史、そして試食などのコーナーがある。園内でお酒が飲めるのも
ディズニーランドとの大きな違いである。 また、園内には普通の
遊園地のようにジェットコースターなどもあり子供も大人も楽しめる
ようになっている。また、ハリウッドの町並みを再現してあり、
映画産業の州でもあることを感じさせてくれる。 |
個人的にはカリフォルニアの歴史を25分程の映画にまとめた
アトラクションがよかった。ゴールドラッシュによって本格的な
歴史をスタートさせたことが暗示するように、この州はアメリカに
とっては、一獲千金を求める人々が集まる場所であり、良く言えば
ドリームランド、悪く言えば落ちぶれた人々の集まる吹き溜りであると
いうことをこの映画は強く感じさせてくれた。小数の成功者と多くの
落伍者を産み続けるのがカリフォルニアであり、それでも人は夢を求め
てここにやってくる。「ひょっとしたら自分が成功者になれるのではないか?」
そういう期待を少しでも抱くことが出来ると言う意味では確かにここは
ドリームランドであり、そしてそこで成功する事は世界で成功する事に
直結しやすく魅力ある場所である−そういうことをこの映画で実感する事が
できるのである。 |
総合的な感想からいうと、夢の演出を徹底的に追求した
Disney Landよりは、どちらかというと泥臭い印象があった。
家族がみんなで楽しめる遊園地という感じだろうか。もちろん園内にディズニー
キャラクターを登場させられる強みはあるが、インパクトは
それほどでもない。また、今回、結構いろいろなアトラクションが
一時的に止まっていたりして、運用面での不手際が目だった。
これはいずれ解消されるとは思うが、あまりよいことではない。
一回行くのは楽しいがリピーターが付くかといえば、これからの
アトラクションの展開の仕方に大きく依存すると思う。おそらく
ディズニーランドに来た人は、ついでに必ず入るだろうから
観客が劇的に減ることはないだろうが、必ずしも100%の
できではないということを感じた。これから、どのように
盛り上げて行くかはディズニーの腕の見せどころであろう。
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今回のCalifornia Adventureの開園と同時にDowntown Disney
というショッピングモールができた。二つのテーマパークに挟まれる
形で出来ており、入場料はもちろん不要である。Universal Studioの
前にあるCity Walkをモデルにしているのだろう。この利用価値は
大きい。Disneyグッズをテーマパークの中に入ることなく購入できる
し、演出もよくできており十分楽しめる。時間も夜中の12時まで
開いており、治安もよいので家族連れでも安心である。今回の
California Adventureの開園により、Disney landと二つを掛持ち
して入園する(もちろん入園料は別々に支払う)ことが多くなるので
ここアナハイムに一泊する観光客が増えるだろうから、初日に入った
テーマパークが閉園した後、ホテルへ帰るまでの数時間をこの
Downtownで過ごす可能性も高く、そういう点で商売として、
よく考えられていると思った。 |