ロングビーチ
LAから南に向かって車で一時間ほどのところに ロングビーチ市というところがあります。ここには、大きな港湾施設 があります。LAのほとんどの浜辺は砂浜になっている(これは日本から 見ればたいへんすごいことですが)ために大きな港湾施設というのが見当たり ませんので、地理的条件から考えて、ここはLAの船便貨物の拠点という ことになるのでしょうか。( ちゃんと調べたわけではないので、はっきり とはいえませんが。) とにかくロングビーチは外国からの観光客が訪れるには、 少し見所の少ないところなのですが、LAの住人にとっては、ちょっと休日 を楽しむのに最適な場所として重宝されています。見所はクイーンメリー 号という豪華客船が停泊している(航海はしていません。)ことと、 ロングビーチ太平洋水族館、それにホエールウォッチングなどがあります。
私達の目的はこの水族館に行くことでした。車ではなく、メトロブルーライン で行きました。自宅からは1時間30分から2時間です。これで一人$1.6という 運賃は安すぎて、公共交通の経営状態が心配になりますが、旅行者にとって、 これほどありがたいものはありません。さて、電車はロングビーチのダウンタウン に止まりますので、そこからPassportと呼ばれる無料の市内循環観光バスに乗れば ロングビーチの全ての見所に無料で行くことができます。ダウンタウンからバスで10分 のところに水族館があります。入場料は大人一人14.95ドルです。私達はネットで この水族館のHPから3ドルオフの入場割引クーポンを入手していたので一人11.95ドル で入ることができました。アメリカの多くの観光施設は自分達のHPを持っているので、 事前に調べてくと、こうしたクーポンが手に入ることがよくあります。

ロングビーチ太平洋水族館

水族館のロビー。でっかい鯨が我々を迎えてくれました。

中に入ると、ロビーは吹抜けになっていて、そこには左のようにおおきな鯨が 吊られています。展示物はアメリカ西海岸の海で見られる生き物が中心になった 常設水層と期間限定の企画展があります。私達が訪れたとときは「クラゲの世界」 と銘打ったクラゲの特別展示がありました。まっくらななかにきらきら光るクラゲ の様子はまさに幻想的でした。(いつも関心することですが、この国のこういった 展示の方法は実に飽きさせないようにできています。ただクラゲがぷよぷよ動いて いるだけなのに、なんだか凄く面白かったです。) それから、常設水層に移りました。 日本にいるもの、いないもの、なかなか面白かったです。 糸みないなウナギ(アナゴかな?)、なぜか イカ が 一つの水層を貰っていたりします。こっちでは珍しいのでしょうか。あとは海の中を 自在に泳ぐ愛敬のたっぷりの トリ (彼らは水層の向こうの 人間の動きに会わせて遊びます。) この水族館はサイズもそれほど大きくないし、 子供が十分楽しめるようになっていますから、家族連れにはぴったりです。日本で いうと海遊館というよりは須磨水族館と行ったところでしょう。
水族館の中で昼食を済ませて、お土産などを見て水族館を後にしました。外は たいへんよい天気で、降り注ぐ日差しは夏を思わせるほどでしたが、気温がそれほど 高くないので実に快適でした。そこで、まだまだ時間がある二人は、次に何をする かを相談するということにして、少しハーバーを歩くことにしました。することと 言って、すぐに思い付くのはクイーンメリーを見に行くことなのですが、それほど 船に思い入れのない二人は結局ホエールウォッチングを楽しむことにしました。 ハーバー内にホエール ウォッチングの申し込みをするところがあるので、そこで申し込みをしました。 一回の航海は約3時間で、大人一人14ドルと値段もなかなか手頃でした。

ロングビーチハーバー

遊ぶアシカ達。野性のアシカは西海岸ではおなじみの動物です。

は30人ぐらいが乗れる小型船でした。ツアーの 参加者も20人ぐらいで、大人から子供まで参加できます。船が静かにハーバーを 出航すると、まず目の前に クイーンメリー号 が見え ます。陸地から見るよりきっと眺めがいいと思いました。鯨がいるというポイントまで は約1時間ほどかかりますが、それまでにも楽しみはたくさんあって、一つは沖へ 出て行く船を カモメ が追いかけてくるので、それに 餌をやるという楽しみがあります。やはり元気なやつはいつまでも飛んでいられるので 餌を貰う確率が高く、飛べないやつは追いかけて来ては休み、また追いかけて来ては 休みしているので、餌をなかなずもらえず、彼らもまた競争社会に行きているのだと 実感できます。もう一つはアシカが伴走してくれたり、遊んでいる姿を見せたりして くれました。で、本命の鯨ですが、ポイントで一時間現れるのをまったものの 結局現れず、今回のツアーは単なるサンペドロ海峡クルージングとなってしまいました。鯨はたいへん好奇心が強い動物なので近くにいれば必ず現れるそうですが、今回 は運悪く彼らはいなかったのでしょう。しかし、帰りはちょうど日暮れと重なり 美しいサンセット を見ることもできたので満足でした。
ハーバーにつくともう日はとっぷりと暮れ、港は美しく ライトアップされていました。ロングビーチは、ちょっと休日に出かけるには たいへんよい場所だと思います。

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