Hollywood散歩
アメリカに再入国してまだ時差ぼけが治ってないにもかかわらず、 この日曜日はハリウッドへ散歩に行く事にしました。Westwoodからは メトロバスの快速720番に乗って、Wilshire/Vermontので降り、 そこからメトロのレッドラインに乗り換えるだけで行けます(運賃は180円ぐらい) 。だいたい一時間弱です。メトロのレッドラインに乗ればユニバーサルスタジオ も行けるので利用価値は大きいです。私達はHollywood Blbd.をプラプラ 歩く予定でしたので、レッドラインのHollywood/Western駅で降りて そこからHilgard方面へ徒歩で向かいました。この降車駅は、まだ 完成してから、それほど日が経っていないのでたいへん綺麗でした。 Hollywoodの玄関口らしく、駅構内から道路へ出るまでの地下道には 映画の撮影をイメージした様々な物がおいてありました。ハリウッドへ 散歩と行ってでかけられることを考えると自分達がなかなかいい所に 住んでいると実感できます。
ハリウッドエリアはロサンゼルス市の北側にあるHollywood Blbd沿い、 のWestern Ave.からHilgard Ave.辺りまでを指します。言わずと知れた映画の 都であるわけですが、それは過去の話で現在は映画作成のスタジオはほとんど 郊外、あるいは他の地域に移っています。ですから、現在のハリウッドは全く の観光地といってよいかと思います。10年ぐらい前まではこの地域の寂れよう はひどかったらしく、地元の商店主や映画関係者の呼びかけで再開発が 進められ、それは現在も続いています。その一環としてだと思いますが、 アメリカの音楽/映画/テレビなどで活躍した著名人の栄誉を讃えて、 その名前を星型を型どったタイルの中に埋め込んだものが WesternからHilgardにかけての歩道にぎっしりと敷き詰められています。 Walk of Fameと名付けられており、そこを歩く人は下目がちにここを 歩く事になります。残念ながら私達のようなアメリカのメディアに詳しく ない人に取って、知っている名前は20%程しかありませんが、それでも 自分の知っている映画俳優などの名前を見付けると思わずしゃがみこんで しまいます。

Walk of Fameにはこんな星型のタイルが敷き詰められています。これはハンフリーボガードのタイル。

ハリウッド「びっくり博物館」入口で見付けた「宙に浮かぶ蛇口」。どうして水が流れ出しているのでしょうか?

先程も書いたように、ハリウッドは、つい最近までたいへん寂れており、 治安も悪かったようです。現在はHighlandを中心に開発が進んで、ずいぶんと 綺麗になった言われています。しかし、私達の感じた所ではWesternから歩いて いくと街はまだまだ汚いです。観光地だから仕方がないといえば、そうかもし れませんが、逆に言えばゴミの掃除もままならないほどの寂れようだと言えます。 Hollywood Blbd沿いには浮浪者らしき人もちらほら見えます。通り沿いの店には 必ず銃を所持したガードマンもいますから、それほど治安がよいともいえないの でしょう。これはWestwoodエリアではないことです。これで治安がよくなったと いわれるのですから、以前はどんなにひどい物だったかが容易に想像できます。 少なくとも現在でも夜にハリウッドエリアの小路に入り込むのは危険だと言われて います。そういうわけで、私達の散歩も少し足速なものになったのですが、 通りの西の端、Hilgardまでやってくると、さすがに再開発重点地域だけあって 観光客も増え、一気に活気が出て来ます。博物館から土産物の店は全てここに 集中していると言ってよいでしょう。日本から観光で来られる人も多く、 ほとんどがこのエリアまでバスでやって来て、このエリアだけを歩いて 帰ります(そうなっているのは、もちろん治安の問題だと思います)。 ですから、日本でハリウッドと言えばこの付近だけを指すといっていいで しょう。今回の散歩は2月にやってくる お客さんをハリウッドに連れて行くための下調べみたいなものなので、博物館 などのアトラクションなどには入りませんでした。右はその内のひとつの 博物館の入口にディスプレイしてあった「宙に浮く蛇口」です。ぱっとみて その仕組みがわからなかったので、思わずじーっと凝視してしまいました。
さて、ハリウッドと言って、まず最初に思い出すのが、スターの足型と 手型を埋め込んだタイルではないでしょうか。あれは、Hollywood/Hilgard の近くにあるMann's チャイニーズシアター(右絵)の入口で見られます。 というわけで、ハリウッドへ来る全ての観光客は必ずこの映画館にやってくる ことになります。ここはLAでも古い映画館の一つで、 現在も現役で映画を上映しています。ただ、ほとんどの人は映画館には入らず その入口の床を埋め尽くす、スターの手型、足型に集中します。私達も御多分 に洩れず、埋め込まれた足型をなめるように見て来ました。ここに(まさに 字義通りに)足跡を残しているスターは日本でも馴染みの人ばかりでした。 また、ここに足型を残すスターは年に一回のペースで増え続けているようです。 観光局に問い合わせれば、いつに誰の足型を取るかを教えてくれるそうです。 私達が訪れた少し前にアンソニーホプキンスが 丁度足をコンクリートに埋め込んだようで、その回りはコンクリートが固まる まで立ち入り禁止になっていました(ちなみに横はエディーマーフィー)。 その他にもたくさんありましたが、ここにはC3PO(Star Wars) ドナルドダック クリントイーストウッドそれに スタートレック の写真を公開します。とにかく、アメリカ映画好きにはたまらない場所で あることには間違いありません。 その後私達はお土産屋を覗いて来ましたが、 「アメリカ版ださださグッズを買うならここしかない!」という妙な確信を 得てしまいました。帰りは同じくメトロのレッドラインHollywood/Highland駅 から帰りました。

Mann's チャイニーズシアター。ハリウッドのランドマーク。その容貌が中国風なのでこう呼ばれています。中身は普通の映画館。LAでも最も古い映画館の一つ。この入口に、有名な「スターの足型」があります。


「LAの休日の過ごし方」へ戻る。