ニューオーリンズ |
ニューオーリンズはアメリカ南部ルイジアナ州にある都市です。フランスの植民地として開拓され、その後スペインに侵略。半世紀にわたるスペイン支配の後にフランスからアメリカに金銭譲渡されました。そのためにフレンチクォーターと呼ばれる旧市街地はスペインの町並みを残し、文化的にもフランスやスペインの影響を色濃くうけています。また、ここは南部の大プランテーションを抱える州で多くの黒人奴隷が連れて来られました。そのためにアフリカ文化も大きな影響を与えており、それらの多くの文化の混合がジャズとして華開いたように私は思っていますし、実際この街を歩いていると、その予想が実感として正しいように思えて来ます。滞在はわずか3日でしたが、たいへん味わい深い旅行になりました。
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フレンチクォーター 〜 ヨーロッパの香り |
フランスからの移民がこの地に城壁を築いて住み始めたエリアは
今はフレンチクォーターと呼ばれています。ニューオーリンズ観光スポット
のほとんどはこのエリアに集中しています。狭い路地、バーボンストリート
を歩いてく匂う酒臭さ、街にながれる音楽、どれも街を印象づけるものばか
りでした。この街がアメリカでも数少ない独自の雰囲気を持った街として
親しまれているのも、このエリアを歩いて見ればよくわかります。 |
旧市街地フレンチクォーターの中心。ジャクソン広場。元アメリカ大統領ジャクソン将軍の像があります。 |
フレンチクォーターの中心、ジャクソン広場の北側の町並み。ヨーロッパの香りを色濃く残していて、画一的な町並みの大いアメリカにあっては独自の姿を残しています。 |
元スペイン植民地時代の政庁。今はルイジアナの歴史や文化を紹介する博物館になっています。ここでルイジアナがなぜアメリカの中で特異な文化を残しているのかをよく理解する事が出来ました。 |
ジャクソン広場の向かい、カビルドの隣に有る大聖堂。街の中心に大聖堂があるあたりもヨーロッパの街らしいです。荘厳でした |
元造幣局(US MINT)。貨幣博物館とジャズ博物館があります。ここではアメリカの古銭が買えます。(私は興味がありませんが) |
水族館。ミシシッピ川に住む湿地の生き物の展示が充実しています。 |
ニューオーリンズ銘菓、ベニエ。ひたすら甘いアメリカのお菓子と違い、その上品な味がよい。その発祥の地がこのカフェデュモンド。オープンは1860年代で現在も操業中。アメリカではそれだけで歴史的文化財。しかし、撮影した次の日に火事が発生し、しばらく営業が停止になった。 |
旧市街地フレンチクォーターのはずれにあるフレンチマ
ーケット。名前とは裏腹にガーリックと唐辛子のスパイスの香りがします。こちらの
名物料理ケイジャンとクレオールにはかかせない香辛料です。 |
コーンフェンス。よくみないとわかりませんが、フェンスの模様がとうもろこしになっています。これも歴史的建造物指定。 |
ミシシッピ川。大きな川です。今でも交通の要として大きな船舶が行き来しています。 |
ミシシッピ川に沿って広がる公園。ムーンウォーク。市民と観光客の憩の場所です。 |
ミシシッピ川の観光船。ナチェス号。勿論、外輪船です。クルーズ
は約2時間、ミシシッピのながれの上、トムソーヤの世界を見ながらの旅は格別です。 |
南部ジャズのふるさと |
フレンチクォーターの真中を東西に貫くバーボンストリート。
狭い路地を挟むように、ライブハウスが立ち並び、夜になるとあちこちからライブの
演奏が聞こえて来ます。アメリカではあまり経験できない、新宿や難波のあの飲み屋
街独特の熱気と香りが楽しめます。明日のスターを夢見るジャズメンが私達に心地よ
いジャズの調べを聞かせてくれました。 |
南部ジャズのメッカ。バーボンストリート。夜になるとあちらこちらからライブのジャズの調べが聞こえて来ます。 |
バーボンストリートのあるお店でのライブ。ワンドリンク$4で十分堪能できました。ここに住んだら毎日こういう音楽を聞けるのかと思うと、羨ましく思います。 |
ジャクソン広場の前の路上で聞けるジャズライブ。道のあちらこちらで
こういう音楽が聞けます。音楽が街にあふれています。こういうところで育つと一流の
ジャズミュージシャンになれるのでしょう。 |
昔の造幣局(US Mint)の中にあるジャズ博物館。 |
ルイアームストロングの使っていたトランペット。Jazz博物館の目玉商品 |
House of Bluesの入口。Blues Brothersを生み出したのもこの場所。 |
The Ambassodor of Jazzと呼ばれた、街の英雄にしてジャズ界のビッグネームルイアームストロング。 彼の名を冠した公園が、フレンチクォーターの外にあって、そこで撮った写真 |
バーボンストリートの夜。いい感じだ。 |
食事 |
どこに行ってもファーストフードしかないような印象を受けるアメリカですがニューオーリンズだけは事情が違っていて、独自の料理があります。それらはケイジャンとかクレオールとか呼ばれており、ジャンバラヤ・ガンボ・オイスターロックフェラーなどシーフード、米が中心。味付けはスパイシーで美味しく。値段も手頃。ミシシッピのもたらす豊かな川の幸が存分に味わえます。 |
ACME Seafood Restaurant. 名物生カキは新鮮だしシーフードもGood. 安くてうまい店。たいへんお世話になりました。 |
名物、生牡蛎。レモン汁かガーリックケッチャップをつけて、つるんと
食べます。日本の牡蛎より小降りですが、美味しいです。これで$7。 |
本場アメリカザリガニ (Crawfish)。昔どぶ川で釣ったことはあるが、食べるのはこれが始めて。ガラの割には食べるところが少ない。おそらく普通にゆでると匂いがするのだろう、塩とハーブのスパイスがきつかった。値段は時価。この日は$15だった。 |
プランテーション&スワンプツアー |
ニューオーリンズをながれるミシシッピ川はその上流に
大きな湿地帯を持っていて、そこには野性のワニがたくさん生息しています。
それを小さなボートに乗って見に行くツアーが人気です。それに昔の南部
プランテーションの様子を残す邸宅を尋ねるというオプションをつけて丸一日
楽しむ事にしました。一人$50と悪くはない値段です。ロングビーチの鯨
でワニに会えなかったらどうしようと思いましたが、心配は全く無用で多くの
ワニを見る事ができました。 |
南部プランテーションの豪邸。今は観光のための家となっています。当時の南部の大金持ちの生活をかいま見る事が出来ます。場所はニューオーリンズから車で30分のところにあり、回りは湿地帯と農地で、かつてはこの家の持ち主が地主でもあったわけで、そのスケールには 驚きます。 |
前の庭といえばいいのか。とにかくだだっぴろい敷地が広がっていました。 |
Swampツアーの船。30人程が乗れる。 |
Swampツアーでは、たくさんのワニに出会いました。 |
ミシシッピ川上流の湿地帯。といっても大きな水路で、船が頻繁に行き来
しています。このあたりに来ると個人所有のモーターボートが数多く見られて、彼らが湿地帯を颯爽と駆け抜けて行きます。 |