微分方程式(2003年度前期)
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教科書:石村隆一・岡田靖則・日野義之「微分方程式」牧野書店
訂正などのページ
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演習書:
一樂重雄・一樂祥子「微分方程式 そのまま使える答えの書き方」講談社
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参考:
昨年度
講義のノート(内藤先生)
- 進度
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4/17.
(1) 授業の案内。
(2) 教科書1.0節。微分方程式の基本的な概念の説明。
微分方程式、解、n階、線形、非線型、斉次、非斉次、
一般解、特殊解、特異解、正規形、自励系、
(3) 1.1節前半「変数分離形の解法」
例題1.1.1, 類題1.1.3(1), 例1.1.4「未知関数の変数変換(1次)」
その例として問1.1.9(8) を最後にして回収。
配布物
(1) 授業案内(1ページ両面)
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4/24
(1)1.1節後半「変数分離形の解法(続)」
同次形(未知関数の変数変換で変数分離形に。)
(2)p45 問題1.2 (7) 同次形に帰着できる例
(3)1.2節「一階線形」 1階線形斉次。
これは変数分離。
(4) 1階線形非斉次(定数変化法)
類題1.2.2(1) をやってみる。
配布物
(1) 1次独立 O111
(2) 線形O112
レポート課題(4/24 出題):p44-45 の問題1.1 と1.2 を自分のノートに解け。
そして、つぎの[1][2][3]をまとめて、
5/8 の講義開始時までに提出せよ。
前日までに提出することを推奨する。
[1] (a)解かなかった問題
(b) 解こうとしたが途中までしかできなかった問題、
の番号をそれぞれリストアップせよ。
[2] 解けた問題から気に入った問題(あるいは苦労した問題)を
1.1, 1.2 からそれぞれ1題ずつ、
合計2題を選び、その答案を記せ。
[3] (b) に属する問題があればそこから5題ほどを選び、
どこから先ができなかったのかを記せ。
所要時間などその他の手がかりを記すのも良い。
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5/5 追記。
教科書の巻末解答に誤りがある。
1.2(4)(8)(14).
詳しくは数理事務室(理学部1号館一階)の前の
「科目別プリント用の引き出し」で配付中の
プリント(2枚。整理番号O113)を見て下さい。
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5/1 は開学記念日のため全学休講。
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5.8.
(0) レポートを集めて、
それに対するコメントを配布プリントに沿って行う。
双曲線関数に関してかなり丁寧に説明。
(1) 1.2節「1階線形」の解の構造をきちんと述べる。
(2) 1階線形の応用[1]「ベルヌーイ」
問1.2.6(4). 1階線形の復習にもなった。
(3) [2] 「リッカチ」問1.2.9(1) を用いて、
ベルヌーイに帰着される様子を説明。
(4) 完全系のさわりをする。
定理1.3.1 まで。
配布物(0) テキストの解答補足(O113)
(1) レポートに対するコメント(O114)
どちらも「科目別プリント用の引き出し」でも入手できるように
してあります。
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5.15.
1.3節「完全系」
(1) 微分形式による表示。完全、閉という概念を準備。
(2) 完全系。問1.3.6(3)(5)。
(3) 積分の意味の説明、ポテンシャル、等高線。
(4) 積分因子の方法。問1.3.7(1)。
(5) 教務委員長による授業アンケートがあった。レポート返却方法を変更。
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中間試験は5/29(木), 8:45--10:15。試験範囲は1.3 節まで。
講義やレポートで課した演習問題を学習しておくこと。
その準備として、
5/21(水)締め切りのレポート課題を出題。
問1.2.5(p8), 1.2.6(p9), 1.2.9(p10), 1.3.6(p14)および
章末問題1.3, 1.4, 1.5(p45--46)。
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5/22.
(0) 前日締め切りのレポートに対する補足説明。プリントO117 を用いる。
(1) 1.4節「定数係数斉次線形」
方程式の構造と解空間の構造。1次独立性の証明は次回のお楽しみに。
(2) 演算子法
(3) 重根を持たない時の解法
(4) 複素根を持つ場合の書き換え。オイラーの公式。
配布プリント O115(三角関数), O116(教科書の演習問題の訂正),
O117(レポート問題の解答補足)
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5/29.
(1) 中間試験。
(2) 講義。重根を持つ場合の定数係数斉次微分方程式の一般解。
descendant が出てくる由来も丁寧に説明する。
例題1.4.8(2)(10)
(3) オイラーの微分方程式。
独立変数の変数変換は初めて。
配布物。試験問題。解答速報。Riccati 方程式(O118両面) の計3枚。
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6/5. 名大祭のため全学休講
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6/12.
(1)オイラーの微分方程式つづき。
p19 最上部の公式を証明、意味を説明。
問題演習は問1.4.9(3) を行う。
(2) 1次独立性の証明(定理1.4.1)。ただし、証明はより分かりやすいものを紹介する。
(3) Wronski 行列式の定義、1次独立性との関係を証明、
解から微分方程式が作れることを紹介。
(4) 非斉次定数係数線型へ。特殊解と斉次の解と和に書けることをまず強調。
以降は1つの解を求めることに集中する。
(5) 0 を根に持つ場合(問1.5.10(1))、
持たない場合(類題1.5.5で問題演習)。
根がシフトされる様子だけを見る。
中間試験をなるべく早く返却すべきなのだが、
まだ帳簿につけてないです。すみません。
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6/19.
1.5節「定数係数線形非斉次」
非斉次の特殊解続き。
教科書には必ずしも完全には沿っていない。
(1) 前回の問題演習を完結。
(2) p20 公式(2) に当たるものを証明込みで紹介、利用する。
(3) 演算子法の記法(p27) を紹介。
(4) p20 公式(5) に当たるものを証明込みで紹介。
(5) 部分分数展開による方法(p33 冒頭)に当たるものを紹介、
例 y''+4y'+3y=xで説明。
(6) 多項式の空間を例にとって、ジョルダン分解を復習。
ベキ零変換の性質。
(7) p20 上部の無限級数展開による解法を説明、
例1.6.20 を行う。
(8) 指数かける多項式、三角関数の場合の注意。
5節および6節の課題を出題。
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6/26.
レポートを踏まえて、
非斉次の特殊解の続きを行う。
(1) 複素数の利用による三角関数の取り扱い。
(2) 類題1.5.7 を講義内演習。時間がかかった。
できた人に追加問題も出題。
(3) 線形写像としての固有多項式との関係。
(4) 「微分方程式と解の意味」へ。
代数方程式との対比、並行科目である積分論との
関係付けも説明した。
(5) モデル1、人口の方程式(マルサス)
(6) モデル2、単振動。
解の有界性、初期値問題。
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7/3.
3.1節へ。
(1) 積分方程式との同値性。
(2) 連立系への書き換えとベクトル記法。
(3) 定理3.1.1 とその証明。
ノルムの性質、コンパクト性、Weierstrass M-test などを復習。
Lipschitz 連続性の下で。
(4) 補題3.1.2.
講義内演習で、問題3.3 をする。
配布資料(1) テキストの正誤表(8ページ)
このweb からリンクされているものと同一。
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7.10.
(1) Gronwall の問題演習の解答。
(2) 3.4. 行列の指数関数とそれを用いた定数係数連立の解法。
べき零、対角、回転の例を挙げ、
問題3.6 を講義内演習に用いる。
(3) 3.6 自励系の描像。
上記の例から、座標変換の役割を説明。
安定、不安定(テキストのa-1,a-2)から、
(b), (a-3), つづいて(e) までを説明して
後は次回。
レポート。16(水)まで。
問題3.11 の指数関数を計算せよ。
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7.17.
最終回。
(1) 3.5. Wronki 行列式による1次独立性の判定を
きちんと証明。
(2) Riccati 方程式と2階線形斉次との関係を説明。
講義内演習として 1.2.9(2) を線形化。
(3) 積分定数の意味として射影直線をパラメータ空間に持つことを説明。
(4) 前回の続き。
レポートをふまえて、前回の問題3.6, レポートの4題、
および、対角化不能(c) のそれぞれについて
グラフィクスで軌道の様子を見せる。
(5) 教務委員会による講義アンケートのため、退出。
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提出されたレポート、講義内演習などを返却します。
7.18 の代数の講義、研究室などで受け取って下さい。
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期末試験は第3週木曜日(9/18)の予定。
場所は509 になる予定なので確認。
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