Date: Wed Jan 14 02:25:17 GMT 2009
From: ABE Ayako
Subject: 第 8 回数学連携サロン開催 (1/23) のご案内
各位

下記のとおり、寺本央助教(北海道大学電子科学研究所)を囲んで
第8回数学連携サロン(※共催 特異点論セミナー)を開催致しますので、
ご案内申し上げます。
多数のみなさまのご参加をお待ちしております。

##ご案内が重複している方、どうぞご容赦願います。

              記

日 時:1月23日(金)15:00〜
会 場:理学部8号館302セミナー室(札幌市北区北10条西8丁目)
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/general/contact.html.ja

講演者:寺本央助教(北海道大学電子科学研究所)

タイトル:
Hamilton系における安定多様体、不安定多様体の局所的なおれたたみ
パターンの分類およびそれらの物理的意味

アブストラクト:
 安定多様体、不安定多様体は力学系の骨格をなすものであり、
力学系における輸送現象、相空間がどのように引き延ばされ折
りたたまれるのかなどを理解する上で要となる概念である。
それらの交差の様相は、古くはポワンカレによって考察され、
ポワンカレは制限3体系に於いて不安定固定点から伸びる安定多
様体と不安定多様体が無限回交差し、それらの交差点が集積点を
持つことから、その系にHamiltonianと独立で非自明な解析的積
分が存在しないことを示した。この制限3体系の場合には、系の
ポワンカレ面は2次元平面となり不安定固定点から伸びる安定多
様体、不安定多様体の次元は1次元である。それらの折り畳みパ
ターンは一方向への引き延ばしおよび折り畳みというSmaleの
horseshoeの描像によってよく理解される。しかし、多次元系に
おける安定多様体、不安定多様体の交差および折り畳みの様相は、
発表者が知る限りほとんど知られていない。
 本講演では、それらの多様体のうち、法双曲的不変多様体から
伸びる補次元1のものに着目し、多次元系の場合にどのような折り
畳みパターンが生じうるのか、および、それらの折り畳みパターン
がどのような物理的意味を持ちうるのかをある化学反応を模した
3自由度をもつHamilton系を例にとり議論する。また、この議論を
高次元空間へ一般化するにあたっての展望および現在直面している
問題点に関しても議論する。

第8回サロンPDF:
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/center/activities/pdf/salon_008.pdf

連携サロンHP:
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/center/activities/RCIMS_seminar.html.ja
 ※ロゴを公開しました
 http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/center/news/081206.html.ja

問い合わせ先:
北海道大学数学連携研究センター 事務担当:平(ひら)
tsudaken-secretary@math.sci.hokudai.ac.jp / TEL・FAX 011-706-9450

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ご案内のメールは阿部が配信しております。
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阿部綾子(ABE Ayako)
北海道大学大学院理学研究院
数学部門事務
TEL&FAX:011-706-2636(内線2636)
abe at math.sci.hokudai.ac.jp
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