Date: Mon Jun 02 01:12:42 GMT 2008
From: ABE Ayako
Subject: 第 3 回数学連携サロン開催のご案内
各位

下記のとおり、泉屋周一教授(北海道大学大学院理学研究院数学部門)
を囲んで、第3回数学連携サロンを開催致しますので、ご案内申し上げます。
多数のみなさまのご参加をお待ちしております。

##ご案内が重複している方、どうぞご容赦願います。

         記

日 時: 2008年6月16日(月)16時〜
会 場: 理学部3号館512講義室
     http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/general/contact.html.ja

講演者: 泉屋周一 教授
      (北海道大学大学院理学研究院数学部門)

タイトル:写像(関数)の特異点と自然現象

アブストラクト:

 今回の数学連携サロンは数学連携研究センターからの情報発信である
センター所属教員自己紹介シリーズの第一回目として行います。
初回は企画を言い出した本人の私が、自分の研究内容の解説を行いたいと
思います。

 世の中の様々な自然(社会)現象はある種の写像(関数)の特異点(性)
として表現される場合が多く見られ、それ故、1970年代に
フィールズ賞受賞者R. Thomは「カタストロフ理論」の最も初等的な段階として
写像(関数)の特異点論を自然(社会)現象に応用することを提唱しました。
しかし、当時、あまりにもセンセーショナルに扱われたため、
かえって数学者サイドからは敬遠されたという経緯がありました。
当時、私は学部生でしたが、「この理論をなんとか厳密科学として扱えないか」
というテーマがこれまでの自分の研究者人生を支えている柱と言えます。
ここでは、もっとも簡単な場合である曲面から曲面への写像(2次元写像)
の特異点の様子についての解説と、それに関連して私が多少とも関わり合った、
自然現象(物の形(微分幾何学、映像理論、建築学)、音波探知機(海面下音響
学)、重力場レンズと事象の地平線(宇宙物理学)、焦線(幾何光学)等)に現
れる特異点について解説したいと思います。
 社会現象については、経済学との関連が有る(らしい)のですが、勉強不足で
説明できませんので、今回はお許しください。


第3回数学連携サロンHP:
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/center/activities/RCIMS_seminar.html.ja

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数学連携研究センター
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/center/

問い合わせ先:
北海道大学数学連携研究センター 事務担当:平(ひら)
tsudaken-secretary@math.sci.hokudai.ac.jp / TEL・FAX 011-706-2413