福岡大学の濱田です。

平成14年度科学研究費補助金基盤研究(A)(1)
研究代表者・Martin Guest（東京都立大学大学院理学研究科教授）
研究課題名「幾何学とトポロジーにおける可積分系の研究と
	    計算機支援による実験と視覚化」
研究課題番号：14204005

の研究計画の一環として、日本数学会2004年度年会期間中、
KNOPPIX/Math/2004 の CD-ROM を配布致します。

配布場所	  C棟3階書籍展示場近辺を検討中
配布期間	  日本数学会2004年度年会開催期間中
関連URL		  http://geom.math.metro-u.ac.jp/wiki/	  

<解説>

KNOPPIX とは CD のみで起動可能な Linux ディストリビューションです。
ドイツの Klaus Knopper 氏が Debian GNU/Linux を元に開発いたしました。
独立行政法人産業技術総合研究所（以下、産総研）が
日本語対応版に改良したものを公開しております。
日本数学会2003年度年会では、日本語 TeX 環境や数式処理システム Maxima
などを含んだ KNOPPIX/Math を産総研との共同プロジェクトとして配布致しました。

今回、各方面からの様々な要望をとり入れて評価の高い汎用数式処理システムや
研究用ツールを新たに収録したKNOPPIX/Math/2004 を皆様に配布致します。

収録されている数学関連のソフトウェアは次のようなものです。

・ 組版システム pLaTeX2e, AMS-TeX, AMS-LaTeX, Prosper
・ 汎用数式処理システム Axiom, Maxima, Risa/Asir(OpenXM)
・ 可視化ツール Geomview, Qhull, Surf, Surface Evolver, XaoS, Yorick
・ 群論計算機代数システム GAP
・ 整数論計算機代数システム PARI/GP
・ 可換代数、代数幾何学研究ツール Singular, Macaulay2
・ 双曲多様体不変量計算ツール SnapPea
・ 統計処理環境 R, XLISP-STAT
・ プログラミング言語 C, C++, Java, Fortran, Ruby, Perl, Python, Scheme, ...
・ 数値計算システム ATLAS, BLAS, LAPACK, Octave

KNOPPIX は CD のみで動作しますので、既存の環境に
インストールすることなくソフトウェアを試すことができます。
すべてフリーソフトウェアで構成されていますので、
自由に再配布、複製、改編を行なうことも出来ます。
デバイスの自動設定が優れており、ネットワークデバイスがあれば
自動的に DHCP の設定まで行い、すぐに WWW が楽しめます。
海外に滞在中でも KNOPPIX の CD 1枚と PC があれば日本語でコンピュータを
利用することができます。
気に入らなければ CD を抜きさえすればいいのです。  
是非、一度お試しください。

なお、配布する CD の枚数には限りがありますので、
無くなりました場合にはご容赦いただきたいと思います。

<謝辞>
KNOPPIX/Math/2004 を製作するにあたっては
OpenXM プロジェクト 高山信毅氏と
R 日本語化プロジェクト 岡田昌史氏より多大な御協力をいただきました。
謹んでお礼申し上げます。

また、様々なご要望やご意見をお寄せいただいた皆様にも
心より感謝致しております。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

濱田 龍義
福岡大学理学部応用数学教室
〒814-0180
福岡市城南区七隈8-19-1
TEL 092-871-6631(6138)
FAX 092-865-6030
hamada at holst.sm.fukuoka-u.ac.jp