◆ HOME ディレクトリの設定

現状では, UNIX ワークステーション (Solaris 2.6) から NFS mount により, HOME Directory を作成しています. 特に, default の HOME directory の PATH ではなく, NetInfo に情報を書き込むことにより, UNIX 上の HOME directory の subdirectory を, MacOS X の HOME directory として利用する設定にしています.

◆ 最終的な目標?

各ユーザの login 時に, 各ユーザの HOME directory だけを NFS mount することが出来ないかを調べています.
Solaris 2.x では ACL とよばれる directory access control が可能ですが, MacOS X は NFS ACL が利用できないようですので, ACL で他のユーザの directory の不可視属性を設定できません. そのため, 安全策をとるならば, login しているユーザの HOME directory だけしか mount していないような状況を作るべきですが, どのように設定して良いか, 現在の所わかっていません.

◆ HOME ディレクトリに作成されるもの

最初, 何も設定していない状態では, MacOS X で login を行うと, .tcsh_history が作られます. これは, tcsh の history を保存しているファイルで, これを有効にするかどうかは, tcsh の設定次第です.
その後 DOCK に各自が設定を行っていくと,
.CFUserTextEncoding
.DS_Store
._.DS_Store
._Documentation
._Documents
Documentation/              Help を利用したとき, ここに Help の document のキャッシュなどが作成されるようです.
Documents/                  ここに各種 Document を保存しろという意味のディレクトリなのでしょうか?
Library/                    DOCK などの設定が保存されます.
などのファイル・ディレクトリが作成されます. 「ゴミ箱」が空でない状態の時には, .Trash/ も出来ています.
一般には, "AAA" というディレクトリ・エントリと "._AAA" というディレクトリ・エントリが対になっているようで, HFS ファイルシステムにおける data fork と resource fork の役割を果たしているように思われます.

◆ DOCK の設定ファイル

DOCK/DESKTOP のユーザごとの設定は, 各種アプリケーションの設定と同じく, ~/Library/Preferences の plist ファイルに格納されます. たとえば, 以下のようなファイルに格納されます.

◆ 現在起きている不都合な点

NFS mount option として root 特権を認めていないという状況で, HOME directory の permission が 700 の時, login 時に "HOME directory" が存在しないというエラーが発生します. 通常の UNIX であれば, このようなことは起きないのですが...
naito@math.nagoya-u.ac.jp
$Id: home.html,v 1.5 2001-05-21 16:41:56+09 naito Exp $