[教員名] 永尾 太郎
[テーマ] 確率論的手法による数理物理学
[レベル] 区別しない.
[目的・内容・到達目標]
  量子力学や統計力学などの現代物理学においては,
確率論的な手法が必要不可欠であることがよく
知られている. とりわけ近年は, 漸近極限を評価
する技術の進歩, 数式処理や数値シミュレーション
など計算機の利用の普及, さらに物理学の枠を越えた
生物学や社会学の領域への応用の拡大により, このような
確率論的手法の研究には著しい進展がみられている.

この少人数クラスでは, 確率論的な手法の数理物理学
への応用を学ぶことにより, 確率論の理解を深め, 運用力
を高めることを目標としたい. 題材となる文献としては,
例えば,

早川尚男, 非平衡統計力学, サイエンス社

などが考えられる. 後半は, 参加者の興味に応じて, より
発展的な文献を読めるようになることが望ましい. 口頭発表
やレポート作成により, 他人に理解できるように説明する
練習も行う.

[実施方法]
  学生の募集は「数理物理学グループ」(粟田, 菅野,
永尾, 南)として行うので,グループに分属を希望
する場合は4人のうちいずれかの教員名を書くこと.
なお,セミナーの題材については参加する学生と教員
の間でよく相談して決める予定であり,実際の少人数
クラスおよび研究指導はテキストやテーマにより複数
のサブグループに分かれて行う場合もある.
[知っていることが望ましい知識]
  数理学科の学部2年生程度までの講義内容を理解して
いることが望ましい.
2011年度大学院少人数クラスコースデザイン案
(正式版ではありません)