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: spin coherent 状態族とspin coherent : tokubetu1 : 群対称な状態族の一般論


個々の群共変的な純粋状態族

先の節で展開した群共変的モデルの一般論を, [*]で紹介した状態族に適用して, 非漸近的な枠組みでの最適解を求める. 以下に扱う例では,全て群作用に関して不変な risk 関数を採用する限り, 最適解は変らない. さらに,その幾つかの群作用に関して不変な risk 関数の下での 最適解についての誤差の値を求める. これらの状態族では[*]に見たように1次の漸近論に注目する限り, ほとんど差が見られない. 以下ではそれらの2次の漸近的な挙動に注目し, 2次項の係数とモデルのスカラー曲率との関連を考察する.

その他,「量子相関を用いた推定」と 「量子相関を用いない非適応的な推定」との比較も行う. 以下に扱う状態族では, 漸近1次係数を評価する限り両者の差は生じない. なお,一般論から帰結できることは, あくまでも,「量子相関を用いた推定」と 「量子相関を用いない適応的な推定」との差が 漸近1次の係数を評価する限り生じないことである[25]. それよりもやや強い結論になっている.




Masahito Hayashi 平成13年7月10日