最終更新日 06 年 5 月 1 日 

 教育研究プロジェクト

「弦理論の幾何学とその拡がり」

 概要

半年間お休みしましたが(研究科の継続プロジェクトの一貫として)プロジェクトを再開します。 当面,弦理論におけるゲージ理論・重力対応に焦点を当てる予定です。 関連するプロジェクト代表者の最近の研究については '04 年 9 月に慶應大学で行った講演の記録 位相的弦理論と 重力・ゲージ理論対応 をご覧ください。

今年度前期は特に Sasaki-Einstein 多様体の幾何学に関連する話題をテーマとします。 5 次元 Sasaki-Einstein 多様体はある種の接触構造をもつ多様体で幾何学的には (複素) 3 次元 Calabi-Yau 多様体の錐状特異点の解消と 4 次元(局所)Kaehler-Einstein 構造の双方に深い関連をもっています。 物理学では超弦理論における AdS/CFT 対応の観点から興味を持たれています。 AdS/CFT 対応によれば Sasaki-Einstein 多様体やその部分多様体の体積は 4 次元超共形 quiver gauge 理論の中心荷電などの物理的パラメータと 対応するためです。さらに,最近,弦理論のミラー対称性などを通して Amoeba や Dimer model (brane tiling) などとの関係も議論されており,非常に豊富な 内容を含んでいると思われます。 これまでに 多弦勉強会 (世話人:森山翔文、多元数理科学研究科助手)では 文献の紹介を行いましたが,今後,機会を見つけて紹介に努めるつもりです。 興味をお持ちの方は菅野までお知らせ下さい。



これまでの活動については以下を参照して下さい。

  ' 04 年度前期の活動

  ' 04 年度後期の活動

  ' 05 年度前期の活動

  ' 05 年度後期は活動を休止しました

  関連する研究会情報など   アインシュタイン牧場

 (管理人:浜中真志、多元数理科学研究科助手)