アブストラクト: AGT予想とは、4次元超対称ゲージ理論のNekrasov公式と2次元共形場理論の共 形ブロックが一致するという主張であるが、本講演ではこれをq変形した5次元 版のAGT予想の証明(未完成)について説明する。 AGT予想により示唆されることの1つとして、共形場理論を展開するヒルベルト 空間上には相関関数を計算する上で“良い基底”が存在するということが知られて いる。その基底のq変形版は、Ding-Iohara代数の表現から得られる一般化 Macdonald多項式と呼ばれるもので表されており、今回紹介する証明はこの多項 式のある特殊な積分公式(予想)に基いたものになっている。 尚、本講演は文献 arXiv:1412.8592 のレビューである。