アブストラクト: 超対称ゲージ理論は、ゲージ理論の非摂動的な側面の解明において非常に重要な地位を占めている。 特にザイバーグ双対性は、2つの一見異なるゲージ理論が赤外領域で等価な記述を与える現象であり、強結合理論に対して弱結合理論による別の記述を与える。 近年、Aharonyたちによって4次元のザイバーグ双対性から3次元双対性を構成する方法が提唱された。 私はこの方法を拡張して、随伴表現の物質場を入れた場合に3次元超対称ゲージ理論の双対性を 4次元の双対性(Kutasov-Schwimmer 双対性)から導出した。 本セミナーでは、3次元超対称ゲージ理論の一般的な性質をレビューした後、 4次元のdualityから3次元のdualityを導出する方法を紹介する。 また、随伴表現の物質場を入れた場合の議論も行う。 今回の話は arXiv:1409.3230 に基づく。