講演者:橋本 幸士 (大阪大学&理化学研究所) タイトル:マグネターとドメインウォール アブストラクト: 10の16乗ガウスというとてつもない表面磁場を持つと考えられる中性子星は「マグネター」 と呼ばれるが、その磁場の生成保持機構は解明されていない。中性子星の中心部は 宇宙で最もバリオン密度が高い安定相であると考えられており、それがどのような 相であるのかはQCDの相図解明の最重要かつ未解明である。従って、マグネターの 解明はQCD相構造に最も良いプローブであり、解明が待たれる。本講演では、 高密度ハドロン相がソリトン構造を持つことによって自発的に強磁性を起こすことを 示す。その結果マグネターの磁場が生成保持されているという機構を提案する。 本講演は衛藤稔氏と初田哲男氏との共同研究(Phys.Rev. D88 (2013) 081701)に基づく.