タイトル:ブラックホール準固有振動に対する新たなアプローチ 要旨:連星ブラックホールから放出される重力波の波形には合体後に減衰振動が見られます。この減衰振動は合体後に生成されるブラックホールの持つ準固有振動モードによって説明されると考えられています。準固有振動は数学的には2階線形常微分方程式の2点境界値問題として特徴づけられます。球対称ブラックホールの準固有振動数を精度良く求めるための簡単な計算手法を考えたので紹介します。また高エネルギー物理学・数理物理学の最近の進展との関連についても述べたいと思います。