このページは2004年度のフレッシュマンセミナーの案内です。説明会での配布資料は、
2004年度の資料からご覧いただけます。
フレッシュマンセミナーとは、数学に興味を持つ学部1, 2 年生が
大学院生と一緒に、
■ 自分達の手と頭で数学に触れてみる。
■ 数学に興味を持つ学生が共に学ぶ場を設け、仲間を見つけるきっかけを作る。
という意図を持って多元数理科学研究科の大学院生有志によって計画された自主セミナーです。
勿論数学は独りでも勉強できますが、仲間と一緒に勉強をすることには、他の人と議論
をすることで、理解が深まったり、自分が分かっていなかった点が明らかになったり、と
いう利点があります。 また、我々自身の経験では、数学の勉強は、特に最初のうちは、独
りでやっていると、途中で投げ出したくなることも多いように思われます。 そのような理
由で、我々はこのような共同学習の場を提案しています。
まずはグループ分けから
まず、説明会
に参加者が集まり、参加者それぞれの興味に応じてテーマごとに分かれたセミナーを選択します。
気に入ったプランがあれば、それでセミナーを始めましょう。まずはそのためのグルー
プ分けをします。基本的には下の6つのコースから希望のコースを選んでもらい、それを
もとにしてグループ分けをします。
一つのセミナーは通常5人程度の人数からなります。あまり人数が多すぎるとうまく行
かないことが多いので、必要があれば人数調整をするかもしれません。念のため、第二希
望のコースまで考えておいてください。
また、各セミナーにはアドバイザーとして大学院生が一人以上付きます。セミナーをど
のようにすすめるか、それは皆さん次第です。(自主セミナーですから。) 大学院生の仕事
は、セミナーが軌道に乗るようにサポートすることです。セミナーに関することだけでな
く、授業に関することなどにも相談にのります。いわばTA のようなものだと思ってもら
えばよいでしょう。
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■>>セミナーとは
ここでいうセミナーとは、数学の本や論文を、何人かで集まって、いわゆる輪講という
形式で読みすすめる共同学習の形態のことです。 これは、数学関係の学部、大学院では伝
統的な学習のスタイルとなっています。 また、指導教官なしで、学生同士で自主的にこの
ような形式の勉強会が行われることも多く、これを自主セミナーと呼んでいます。 |
さあ、セミナーを始めよう!
通常セミナーは週に一度時間を決めて集まり、輪講をします。毎週のセミナーの時間等
は各グループごとにミーティング時に決めてください。それが決まり次第、こちらでセミ
ナー室を手配します。
それ以後のことは、基本的に各セミナーにお任せします。
あとは次の週にもセミナーを始めるばかりです。
さあ、一年間数学の本と格闘してみましょう!
また、全てのセミナーの実施日時・場所は公開し、他のセミナーへのオブザーバー参加は原則自由とします。
参考書については、学部1, 2年生の皆さんが今すぐにでも読み始めることができ
るもので、かつ数学的にも面白いものを選んだつもりですが、そうかといって今現在の皆
さんの知識で最後まで読み通せるとは限りません。
むしろ読みすすめるうちに、知らない
ことや分からないことが出てくるはずです。しかし、それを気にしてセミナーに参加する
ことを躊躇する必要はありません。必要なことはその時々に勉強していけばよいのです。
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2004年度のテーマは以下の6つです。
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テーマ |
参考書1 |
参考書2 |
A |
楕円関数に触ってみよう。 |
戸田盛和(著) 楕円関数入門 日本評論社 |
上野健爾(著) 複素数の世界 日本評論社 |
B |
CT スキャンやデジタルサンプリングに用いられる数学ってどんなもの? |
杉山健一(著) フーリエ解析講義 講談社 |
山本昌宏(著) 逆問題入門 岩波書店 |
C |
多項式や整数を通して代数的手法を学ぼう。 |
高木貞治(著) 代数学講義 共立出版 |
高木貞治(著) 初等整数論講義 共立出版 |
D |
対称性をどのようにとらえるか? |
新井朝雄(著) 対称性の数理 日本評論社 |
原田耕一郎(著) 群の発見 岩波書店 |
E |
柔らかい曲面, かたい曲面? |
瀬山士郎(著) トポロジー 日本評論社 |
志賀浩二(著) 曲面 岩波書店 |
F |
力学を通して線型代数や微分積分が実際に使われる場面を見てみよう。 |
吉田春夫(著) キーポイント力学 岩波書店 |
佐藤文隆(著) 運動と力学 岩波書店 |
これらの参考書は多元数理図書室(理学部A館2階255室)の学生閲覧室に展示
してあります。
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2004年度責任者
内田幸寛(M 1). 米沢康好(M 2). 藤井篤之(D 1). 三鍋聡司(D 1). |
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